2014年12月22日月曜日

FileMakerでデータの入力ログを記録してみる

ログを記録する


FileMakerには「誰が」「いつ」「どこを」「どのように」変更したという履歴を残す機能がデフォルトではありませんので、開発者自身がその機能を作ることになります。

ログを記録しておく理由にはいくつかありますが、主に、

・誤って入力してしまった場合に後で復活できるようにするため。

・誰がそれを入力したのかを知るため

・データベースの使われ方の統計を取るため

があるでしょうか。

またログはその後のソリューションの改善にも役立ちます。同じような入力ミスが多いようであれば、それを防ぐために、改良しなければいけませんので、そういったことにも役立ちます。

方法

方法はいくつもありますが、簡単な方法を一つご紹介します。

・ログを取りたいテーブルにそれを記録するためのフィールドを作成。

・オプションで、「入力値の自動化」「計算式」を設定します。

・「フィールドに既存の値が存在する場合は置き換えない」のチェックを外します。

・計算式は下記の図のようになります。







この計算式でLet関数を使用します。

最初の変数は、この計算式を起動するためのトリガーです。

変数に代入しているフィールドはログを取りたいフィールドを設定します。

次に、計算で、変更のあったフィールド名、内容、タイムスタンプ、アカウント名を取得して書き込みます。

また、繰り返し記録するため、改行区切りのリストで変更があるたびに追加されていきます。

実際に記録されるログはこんな感じになります。






注意点

この方法には注意点があり、基本的にユーザが手入力したものしか反映されません。フィールド設定のスクリプトステップでは前にフィールドへ移動のステップを使えば反映されますが、フィールドがアクティブにならないものでは、「いつ、誰が」という記録は残りますが、どのように変更されたかというところまでは残りません。

2014年12月19日金曜日

DevOpsとFileMaker

DevOpsって?

DevOps(デブオプス)とはDevelopment(開発者)とOperations(運用者)が連携して、システム開発を行っていくもので、今注目のキーワードです。

しかし、DevOpsとは具体的になんなのかということは、はっきりと決められていません。

一つ言えるのは、従来のウォーターフォールのような、初めに書類でシステムをどう作るかをやり取りし、GOが出たら、変更できないという問題点を何とかしようという動きであるということは分かります。

おおまかには通常、開発を委託する場合、委託側が提案依頼書を作成し、「こんなシステムを作ってほしいと考えているんだけど」と内容を明らかにします。

その提案依頼書やヒアリングなどをもとに、要件定義書を作成し、開発に取り掛かっていくことになります。また、大方はこの時点でかかる費用が見積もられます。

しかし、この段階では、委託側では実際に出来上がってくるのを見ることができません。

それゆえ、システムの全容が委託側で見られる頃には「イメージと違う」といったことが起きます。

また、運用後となって、「こうじゃなかった」と気づいても後の祭りということもあります。

その後の改修には追加の料金を取られることも多くあります。

大企業で、調達に慣れている専門の部署があれば、こういった問題になることは少ないかもしれませんが、中小企業には難しいところでしょう。

DevOpsとFileMaker

FileMakerでは、柔軟な開発を行うことが可能です。

ヒアリングによって情報をもとに、プロトタイプを作成し、見てもらう。

それをもとに、意見を交換し、次のバージョンを作成し、また修正。

運用開始後も、運用部門からの意見も聞きながら、直していく。

ニーズの変化があれば、すぐに直す。

といったフローが可能なのがFileMakerの特徴です。

これによって、開発者と運用者が連携し、運用者がイメージした、実際の業務を行う上で便利なソリューションを作成することが可能になるわけです。

運用しながら、直せる、DevOpsとFileMakerは親和性の高い組み合わせといえるのでしょう。

2014年12月17日水曜日

FileMaker Serverをインターネットに公開する

FileMaker Serverの公開ってなに?

FileMaker Serverの公開とは、インターネットからFileMaker Serverにアクセスし、ホストされているデータベースを開くことです。

ちなみにタイトルでは、「インターネットに公開」となっていて、誰でも見られるの?と誤解されるかもしれませんが、そういったことではなく、会社などの外からでもアクセスできるということです。

インターネットに公開されると、

・自宅PCからFileMaker Proで会社にあるFileMakerデータベースを開くことができる。

・外出先からFileMakerGOを使って、会社にあるFileMakerデータベースを開くことができる。

ということができるようになります。


FileMaker Serverを公開する方法

まず、FileMaker Server上では何か設定する必要がありません。しいて言うならば、AdminConsoleで「SSLの接続を有効」にするチェックを入れて、サーバを再起動させるだけです。

設定が必要なのは、FileMaker Serverが置いてあるネットワークと、WAN(インターネット)の境界にあるルータやファイアウォールなどのネットワーク機器の設定だけです。

この設定はルータなどによって名称が異なりますが、NAT、ポート解放、DMZ、IPマスカレードといった名称の機能です。

公開するための設定に必要な情報など

まずルータに設定するに当たり、必要な情報は、

・FileMaker ServerのIPアドレス(固定されていない場合は固定しましょう)

・ルータの外側(WAN・インターネット側)のIPアドレス
 これは、http://www.cman.jp/network/support/go_access.cgiで教えてくれます。
 ちなみに、プロバイダから固定IPアドレスをもらっていない場合は、もらったほうがいいと思います。

ルータに設定をしよう

ルータによって違いますが、ルータの管理画面を開き、NAT、ポート解放、DMZ、IPマスカレードなどの機能を開きます。

・インターネット側のアドレス=ルータの外側(WAN・インターネット側)のIPアドレス
・プロトコル、ポート番号=TCP 5003
・LAN側IPアドレス=FileMaker ServerのIPアドレス
・LAN側ポート=TCP 5003

というような設定をします。この設定はルータによって入力するところが違いますので、注意しましょう。

次にパケットフィルターの設定です。
ルータによってはこのパケットフィルターの設定が自動で施されるものもあります。

通常はこのパケットフィルターの設定によって、ルータが外からの接続を許可する、しないという行動をとります。

先ほど設定した、TCP 5003ポートの通信を許可するような設定をしなければなりません。


※ルータのポート解放は設定を誤るとセキュリティ上の問題がある場合がありますので、不安な方は専門家へ相談した方がいでしょう。


基本的にはこれで、外からアクセスできるようになります。
これはFileMakerPro、FileMakerGOを使用してのアクセスに限られます。

WebDirectやAdminConsoleなどを使う場合は80、443、16000のポートを開ける必要もあります。

また、FileMakerデータベースの設定で「[共有ファイルを開く]ダイアログに表示をしない」というオプションがあります。

設定したいFileMakerデータベースを自分のPCに移動し、データベースを開きます。
「ファイル」→「共有設定」→「FileMakerクライアントと共有」を開き、「[共有ファイルを開く]ダイアログに表示をしない」にチェックを入れます。

このファイルをFileMaker Serverにアップロードします。

これをしておくと、FileMaker Serverにホストされているデータベースの一覧が表示できないので、セキュリティ的にいいでしょう。

2014年12月15日月曜日

FileMaker(ファイルメーカー)の同期モデルについて考えてみる

同期モデル

以前FileMakerとiPad、iPhoneの進化にて、古いiPadの延命として、同期モデルが必須というお話をさせていだたきました。

私は昨年くらいから、利用頻度の高く、規模もあるシステムでは同期モデルを取り入れるようにしています。

しかし、運用を始める直前にあることに気づきました。

FileMaker Proの利点はいつでも、ソリューションの修正ができる、という点です。

開発スピードも速いので、導入後に現場の意見を吸い上げ、それをすぐに実行できるというというところから、どんどん改良を加えていくわけです。

同期モデルでは、iPadやiPhoneのローカルに保存されるFileMakerデータベースからサーバでホストされている別のデータベースへアクセスし、データを取得したり、またはデータをサーバへアップロードします。

ということは、ホストされているデータベースに変更を加える場合、その影響がローカルのファイルにも影響することがあります。

また、ローカルのファイルに問題があったり、改良することもあるので、改良されていないローカルなデータベースがホストのファイルと同期をとると問題が生じするケースも出てきます。

そのため、ローカルなファイルに対して、バージョン管理をしっかりと行い、ホストファイルにアクセスできる最低のバージョンを満たしていない場合に、同期させないという処理が必要になってくるわけです。

バージョン管理

最初は、そういう可能性に気づかず、危ないところでした。

もし、管理をせずに運用を始めると少し面倒なことになるところでした。

遠隔地で普段は顔を合わせない方も多いので、新しいバージョンにローカルファイルを更新したときにスムーズにファイルを入れ替えてくれるとは限らないからです。

ホストファイルに同期を許可する最低のバージョンの管理としていろいろな方法があると思いますが、ローカルのファイルにバージョン番号を持たせ、ホストファイルに接続できる最低のバージョン番号を保存し、同期処理前にその番号を比較し、最低バージョンを下回っている場合に同期させない。

ローカルファイルの作りや、業務上のルールにもよりますが、それだと問題が起きるケースも、考えられました。

ローカルファイルを開けたときに、ホストファイルと必ずしも接続する必要がない場合があります。

その時は、ローカルのファイルで入力などを行い、「さあ、同期しよう」となった場合、最低のバージョンを下回っていることを知り、同期できずにせっかくの入力が…となってしまうことが。

そういうことが起こりうるので、Webサーバにホストに接続できる最低のバージョン番号を記したファイルを置いておき、ローカルファイルを開くときに「URLから挿入」で、そのバージョン番号とローカルファイルのバージョン番号を比較する方法を取り入れています。

インターネットにさえつながっていれば、バージョン番号を取得できるので、けっこう便利です。

奥深い同期モデル

同期モデルに取り組む以前は、あまり想像もしていませんでしたが、けっこう奥深くて、いろいろと作っていくうえで勉強になりました。

また、いろいろと試してみていきたいと思います。

2014年12月10日水曜日

FileMaker Serverにホストされている一覧が表示されない問題(備忘録的)

FileMaker Server11→13にソフトを更新した時にごく一部のユーザで、
ホストされたデータベースの一覧が表示されない問題が起きました。

これは一覧が表示されないだけではなく、直接パスを入力しても
ファイル自体が開けないというものでした。

最初原因が全くつかめなったのですが、テスト環境で使用している
ローカルなサーバには接続でき、ファイルの一覧も取得できることが判明。

このサーバと本番運用のサーバとの違いを考えました。

このサーバはローカルに置かれているテスト用で、SSLの設定を無効にしていることが
分かり、ためしにこのサーバのSSLを有効にしてみると同じ問題が。

SSLの接続に問題が、あると推測。

問題なく接続できているユーザにインストールされている
「C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\FileMaker\FileMaker Pro Advanced\13.0
にある、××.pemという証明書を置き換えてみたりしてもダメでした。

しかしその過程で、問題なく接続できるユーザと、そうでないユーザの相違点を発見。
ユーザ名が日本語か、アルファベットという違いが…

接続できないユーザのPCのユーザ名を変えてみると接続できました。


これって、日本の環境であれば結構おこることだと思うんですが、FileMaker社のHPには
記載がない。

Windowsだけで起こることなんでしょうか。。。

2014年12月9日火曜日

FileMaker Serverで使うサーバのサイジングについて考えてみました。

難しいサーバのサイジング


今日はFileMaker Serverで使うサーバのサイジングについて考えてみました。

サーバサイジングは非常に難しいと思います。
FileMaker Serverだけではなく、これまで数台のサーバを購入してきましたが、
正解が見えません。

スペックが高すぎでも、コスト的に無駄が出てしまう。
スペックが低すぎたら、非難ごうごう。

今のサーバのスペックが足りているか足りていないかは、
AdminConsoleやログを見ることである程度判断することはできますが、
クライアントの環境にも大きく左右されますので、判断は難しいところです。

また、PCやサーバもへたってきますし、3年後に環境などを想定して、
サイジングを行わなくてはいけません。

参考までに、実例からちょっと考えてみたいと思います。
インターネット越しのアクセスがある二つのサーバのスペックを下記に
記しました。

・条件

初代
FileMaker Server:11
CPU:Xeon X3430 2.4GHz(4コア)
HDD:SATA500GB×2
RAID:RAID1
RAM:4GB
OS:Windows Server 2008(32Bit)

二代目
FileMaker Server:11→13
CPU:Xeon E5-2430 2.2GHz(6コア)
HDD:SATA500GB×2
RAID:RAID1
RAM:16GB
OS:Windows Server 2008 R2(64bit)

初代はインスタントWeb公開を使用し、
二代目は最初は初代の環境をそのまま移行、その後、FileMaker Server13へ移行。
WebDirectも使用。ともに、Web公開エンジンと、データベースエンジンは同じサーバで動かしています。

メインはFileMaker ProとFileMakerGOからのアクセス。

初代から二代目への買い替えは、利用頻度が多くなったこと、FileMaker13が発売され、移行を決定したこと、ログ上は処理速度が遅くなっていたことがあり、買い換えることに。

買い換えるにあたって、FileMaker Server13でWebDirectを使うことを想定し、
それなりのスペックを用意しました。

価格的にもほぼ2倍くらいになりました。

最高の同時接続数としては、
WebDirect:5程度
FileMaker Pro:5程度
FileMaker GO:25程度 くらいあります。

買い換えた当初、ログ上は明らかに軽くなっている数値が出ていましたが、
使っている方にはよくわからないようでした。

私自身は毎日そういったことを気にしているので、「ああ、早くなったな」とわかりましたが、
分からないという人がほとんどでした。。。

2014年12月8日月曜日

FileMaker ProとMicrosoft ACCESSの比較 Part2

検索とソートの比較

前回、「FileMaker ProとMicrosoft ACCESSの比較」にて比較はあまり意味がないということを書かせていただきましたが、
実際にパフォーマンスとしての比較を細かくしたことがなかったので、ちょっとしてみたくなり、してみました。

※あらかじめお断りさせていただきますが、下記のような限られた条件下でのテストですし、テスト自体も数回しか行っていないので、精度的に信頼できるものではない可能性があります。
実際、業務などで使うものは、テキスト、日付などのデータも扱いますし、検索やクエリも複雑なこともありますので、あくまでも興味本位という視点でご覧ください。

条件

・FileMaker Pro、ACCESSとも同じデータを使用
・データはランダムな1~5ケタの数字が入力されているものだけ
・レコードの件数約24万件
・インデックスは双方に設定
・測定は、FileMaker Proはスクリプトで、検索・ソートを始める前に時間を取得し、最後にその差を出す。ACCESSはVBAでFileMakerと同じように時間を取得
・スタンドアローン

使用したマシンのスペック

CPU:core i7
メモリ:16GB
OS:Windows7 Pro
FileMaker:13
ACCESS:2007
ハードドライブ:SSD

条件FileMakerACCESS
ある数字(一字)が含まれるものを検索0.112秒0.070秒
ある数字(二字)が含まれるものを検索0.113秒0.070秒
ある特定の数字を検索0.095秒0.063秒
昇順でソート(約24万件の並び替え)3.25秒0.063秒

上記のようになりました。テストは2回行った平均値です。2回目はPCを再起動して、行いました。
ちなみに、「ある数字」とはワイルドカードを使った検索です。

正直な感想を言うと、検索(クエリ実行)に関しては数字上では違いがありますが、人間の目には違いが分かりませんでした。

ソートに関しては明らかな違いがありました。ただ、24万件のレコードを丸ごとソートするなんて普通はしませんから、パフォーマンスとしての参考になるのかどうかは疑問はあります。

もっとレコードを増やしたり、テキストを検索したりしたら違いが出るのかなぁなんて、思ってしまいました。

また、機会があれば別の条件で試してみたいと思います。

2014年12月4日木曜日

恐ろしく簡単になったFileMaker Serverのインストール

FileMaker Serverの進化


FileMaker Serverはバージョンが13になって恐ろしいほど進化しました。

私はテスト環境を作ったり、昨年から今年にかけてサーバ機の更新を行ったこともあり、
FileMaker Serverのインストール作業はかなり行いました。

本当にインストールが楽になったし、トラブルもあまりありません。

FileMaker Server11の頃

まず、インストーラを起動する前に、Webサーバのインストールが必要でした。

私はWindows Serverがメインなので、IISを使うわけですが、このインストールに
なんだかんだで10分くらいはかかります。

その後インストーラを起動して行うわけですが、そこまでは特に何もありません。

問題はAdmin Consoleです。

まず、JAVAのバージョンやPCの環境によって起動しないことがある。

特に、他のPCから遠隔で起動する際にトラブルが起こることがあり、
本当に大変な思いをしたこともあります。

また、FileMaker Serverの台数分、PCにはAdminConsoleをインストールが必要という点。

FileMaker Server13の今

今となっては、サーバ起動→インストーラダブルクリック→ちょっと入力→終了です。

事前にIISのインストールもいりません。勝手にやってくれます。

AdminConsoleもブラウザから起動なので、遠隔で操作する場合もトラブルなくできます。

一番初めは、IEでうまく動かないことがありましたが。今では、特にそういったこともなく。

Bonjourのインストール時に、ウィンドウが出ていることにしばらく気づかずインストールが中断されていたり…ということくらいでしょうか。

本当に楽になりました、うんうん。

2014年12月3日水曜日

FileMaker ProとMicrosoft ACCESSの比較


FileMaker Proをこれから使おうという人が陥る罠

おそらく、FileMaker Pro(ファイルメーカープロ)をこれから使うかどうか迷っている人の多くは、Microsoft ACCESS(アクセス)とFileMakerとを比較して、どちらが有用かを判断することと思います。

こういった視点での比較は、はっきり言って意味がないと私は思っています。

こういった比較をされる方はおそらく、ACCESSを共有ストレージなどに置き、複数人で使用されているのではないかと思います。

ACCESSは本来、スタンドアローンとして使うソフトです。
FileMaker Proは複数がアクセスすることを標準としたソフトです。

そもそもの土壌が違うわけですが、比較したくなるのも理解できます。

ACCESSは会社で使う事務用のPCであれば、すでにインストールされている可能性が高い。

FileMaker Proは専門家ではなくてもソリューションを作成することが可能。

この二つの点は双方のソフトの入り口が広く、敷居が低いという共通点があり、
よく比較されるわけです。

とはいうもののちょっと比較を表にしてみましょう。

FileMaker ProとACCESSの比較図


項目FileMakerACCESS
複数での接続可能できるが、想定されていない
権限管理可能できるが、プログラミングの知識が必要
見た目・レイアウト自由度が高い、比較的簡単古いインターフェイスになりがち
開発スピード早い比較的遅い
最大のファイルサイズ8TB2GB
プログラミング知識なくてもいいあったほうがいい
インターネットからアクセス可能標準で可能(Server使用時)できない

また、よくデータベースのパフォーマンスについてどちらが早いのかを知りたいということを耳にしますが、これもあまり比較の使用がありません。

私の経験からいうのであれば、インターネットから接続するFileMakerデータベースで、約600万件のレコードから検索を行っても、結果を返すのに、1秒もかかりません。

確かに、ソートはFileMakerはちょっと苦手だといわれています。
正確に比べたことはありませんが、ACCESSのほうが早いような印象もあります。

技術的な知識のあまりないACCESSを使っていた方がFileMakerを使うと、ACCESSでは簡単にできなかったことが、簡単にできるようになります。そして「FileMakerは遅い」といいます。それは、「非保存の計算フィールドを多用したりといった」本来と違った使い方をしているからです。

特に、複雑な処理などを必要としない、「Excelでは、データの再利用が難しいけれど、ACCESSなら検索も簡単だし」という理由でACCESSを使っているのであれば、無理にFileMaker Proを購入する必要はないでしょう。

逆に、インターネットから会社の情報にアクセスしたい、複数でデータベースを使いたい、処理を自動化したい、ソリューションを内製したいという企業の方はFileMaker Proを使ったほうがいいでしょう。

用途が違うソフトなので、完全な比較は難しいわけです。

2014年12月1日月曜日

なぜあなたのFileMakerデータベースは遅いのか?

FileMakerは遅い?

「FileMakerは遅い」と言われることがあります。

それはなぜでしょうか。

ツールやソフトには大きく分けて二つあります。

専門的な知識を必要とするプロ用のもの
特に専門的な知識を必要としないパーソナル用のもの

仕事で使用するものなのにパーソナルというのもなんですが、
特別な知識を必要としないということということです。

「FileMakerは遅い」といわれる原因の一つは、
FileMakerというソフトが、そのどちらにもあてはなまらない、
そのどちらにも当てはまるソフトだからなのではないかと思います。

実際、FileMaker Proを使用し始めるのに専門的な知識は必要ありません。

しかし、ソリューションやシステム開発に使用するツールとしては、
専門的な知識を必要とします。

専門的な知識がある人とそうでない人が同じことができるソリューションを作れるのが、
FileMakerの魅力ですが、

その中身は大きく変わってきます。

どんなツールにでも、そのソフトを重くする方法はいくらでもあります。

同じものを作っても、遅いものとそうではないものが存在するということは、
作り手の力量次第というということになるでしょう。

FileMakerで一番大変なのはパフォーマンスとテスト

だと私は思います。

少し前に書きましたが、新しいOSの動くiPadで新しいFileMakerのソリューションを動かさなくてはいけない。というようなことを書きました。

パフォーマンスは永遠のテーマのような気もします。

例え業務改善するソリューションを作っても、パフォーマンスが悪くては仕方がありません。

しかしパフォーマンスは経験によるところも多いので、経験の多い方に見てもらうのも手かもしれません。

インターネットを超えるデータベースは注意が必要

FileMakerでは非保存のフィールドを多用するなという不文律があります。

インターネットを超えないLAN内での運用しかないものであれば、
非保存のフィールドはそれほど、ストレスにはなりませんが、

インターネット(WAN)越しにアクセスがあるものに関しては、格段に遅くなります。
また、FileMaker GO向けのものも注意が必要です。

ちなみにVPNもWAN越しと同様です。回線などにもよりますが、一般的にVPNはWANよりも低速です。

リレーションを多用しない。

同じ計算式内で同じ計算を何度もする場合はLet関数を使う。

テーマを正しく使う。

など、いろいろあります。

ハードや回線よりもまず内部を見直す

ハードや回線を変えても劇的にソリューションのパフォーマンスが上がることはあまりないでしょう。

私の経験上でも、サーバ機のスペックを上げてもベンチマークでは明らかによくなって、私の目にも早くなっていることは分かりましたが、それが、ユーザの方まで認識できるようなレベルかどうかは難しいところです。

回線も低速なADSL→光などの差があり、1M→40Mといったぐらいにスピードが上がれば、別ですが、なかなか難しいでしょう。

それよりもデータベース内部を見直した方が確実といえるかもしれません。

メンテナンスとの戦い

メンテナンスの正体

よく、Webサイトや、インターネット上のさまざまなサービスで、「メンテナンス」という言葉を聞きます。

いったい何をするんだろうと思われる方も少なくないかと思ます。

私も、今の仕事をするまではそう思っていました。

メンテナンスにもいろいろな種類があります。

緊急メンテナンス

いわゆる、サーバーが止まってしまうとか、データベースが壊れたとか、突然不具合などのトラブルが発生して、再起動させたり。
データベースであれば、バックアップから復旧したりといったことを行います。

もう、ちびまる子ちゃんのように、顔に線が出てしまう心境。

臨時メンテナンス

緊急性は高くはないけれど、定期メンテナンスを待っていると少し遅いと感じられるときに行います。
主に、ソフトウェアのアップデートや、システム上で何か変更を加えたい、ルータなどのネットワーク機器を交換したり、設定を変更したりといったことになるでしょう。

定期メンテナンス

あらかじめ決められているスパン(1か月ごとなど)で実施する、ルーティーンワーク。
OSの更新プログラムの適用、ソフトウェアのアップデート、ログなどのバックアップを取ったり、
臨時メンテナンスの部分に書いてあることでも、定期メンテナンスまで待てるようなものは、
ここで行います。


主にこういったことを行うのがメンテナンスです。

IT化とブラック化


会社のIT化が進むにつれて、サーバが増え、ネットワーク機器が増え、メンテナンスする対象が少しずつ増えてきました。

そうすると、今まで、「ちょっとこれからサーバ止めますね」とそのサーバを使用している数人に声をかければよかったものが、
前もって計画を立て、決められた時間内に処理をする必要が出てくるようになります。

さらに、ファイアウォールのような、止めるとインターネットに接続できなくなるような機器のメンテナンスを行う必要が出てきて、土日にしかできないようなことも発生。

さらにさらに、止めると業務に支障が出る基幹的なシステムも管理するようになり、
深夜か早朝しかできないようなことも発生。

IT業界はこういった運用だけではなく、開発も労働環境が厳しいところもあり、
人が集まらないということを耳にしたことがあります。

なかなかITに詳しくない人に、この苦労をわかってもらえないというのが、
非常に難しい部分でもあります。


2014年11月28日金曜日

FileMaker Serverで、管理サーバーだけが落ちる問題が(備忘録的)

ちょっと前のことですが、FileMakerServer13(Windows Server2008 R2)で、ホストされているデータベースは正常に作動しているが、AdminConsoleが起動できない問題が発生。

その時のことを覚えいている間に今後のために備忘録として書いておきます。

初めての経験だったので、かなり焦りましたが、
データベースへのアクセスはいつも通り出ていることがすぐに分かったので、一安心。

しかし、それもつかの間、「まさか、サーバ再起動か……」

日中はサーバへの接続は常にあるので、「あまり、臨時で再起動させたくない……」

FileMaker社が公開しているFileMaker Serverヘルプを見ると、
データベースサーバと、管理サーバが分離しているらしいことが分かりました。

コマンドで、管理サーバだけが再起動させられることが判明し、
さっそくコマンドプロンプトを起動しコマンドを入力


コマンドはヘルプに書いてある通りに入力するだけ。

fmsadmin RESTART ADMINSERVER

これを入力すると、「本当に再起動するの?」というメッセージが
表示されるので「y」を入力。

これで、完了です。

こういったトラブルは突然起こるので、ちょっとビビります。

また、FileMakerは普段はコマンドで何かする必要がないので、
普段から少し慣れておかないといけないなとちょっと感じました。

2014年11月27日木曜日

FileMakerとiPad、iPhoneの進化

こんばんは!

今日はFileMakerとiPad、iPhoneの進化についてちょっと考えてみたいと思います。

初めは……

初めにFileMakerのiOS用のアプリであるFileMaker GOが登場した時は、
iPad2、FileMaker11、iOS6が最新の組み合わせだったと思います。

当然、私もその時のスペックなどに応じた、できるだけ開発工数の少ないソリューションを作成しました。

誤算だったのは、恐ろしく早い開発スピードで、ハードやOSが変わることでした。

iPhoneやiPadをお使いの方は分かると思いますが、
2世代前のハードは、「かなり厳しい」と言わざるを得ません。

PC向けのソリューションよりかなり作った後のメンテナンスが重要で、iPadは買い換えられないのに、
OSだけが新しくなっていき、さらに経年劣化もあり、iPadが重くなっていく…

という中で、ストレスのないソリューションを作ることが求められるようになりました。

同期モデル

同期モデルは、ホストされているデータベースのデータの一部をiPad、iPhone上においてあるデータベースにダウンロードし、入力してホストされているデータベースに同期させるという仕組みです。

FileMaker Proだけの運用では必要のなかった同期モデルが、FileMaker GOでは必須になりつつあります。

特に、基幹業務のソリューションでは必須といってもいいかもしれません。

FileMaker GOが登場した当初は、電波の届かないところ(悪いところ)での作業ができることを目的としていましたが、iOSが7になったあたりから、古いiPadでもストレスなく入力作業などができるように同期モデルを導入することが多くなりました。

企業ではハードウェアはできるだけ長く使いたいと考えるでしょう。

PCは、5年は使いたいと思います。
5年前のPCでもWordを使ったり、FileMakerを使ったりするくらいの事務用とであれば、
5年前のハードでも使えます。

しかし、5年前のタブレットって、どうなんでしょうか。

タブレットの話ではありませんが、
私は5年前にiPhone3GSを購入しました。

5年たった今では、もう遅くてたまりません。

同じアプリを起動するにも、古いものは明らかに起動が遅いのです。

PC向けソリューションでは気にならなかったことも、気にしないといけなくなる時代が
やってきたわけです。

2014年11月24日月曜日

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみる の補足

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみるのレイアウト上の補足です。

デフォルトの設定のまま、ポータルやフィールドをレイアウトに配置すると「FileMakerっぽく」なってしまします。

FileMaker11以前はその「FileMakerっぽく」なってしまうのを消すのが難しかったのですが、FileMaker12になってかなりそのあたりが楽になったので、ポイントをご紹介。

ポータルについて

ポータルをダブルクリックをするか、最初に配置するときに表示される設定画面にて、

「アクティブな行状態を使用」のチェックを外します。

選択されているポータル行の色を変えるわけですが、この機能はこういった物には不要でしょう。

フィールドについて

まず、フィールドは必要ないので基本的に配置しません。
代わりに、マージフィールドを配置します。

ただし、注文履歴のポータルだけは、隠しフィールドを設置しておきます。
これがないと、ポータルに新規レコードを作成できないので。

ただし、お客様に見せる必要がないので、マージフィールドを上に乗せて、見えないように(直接入力でいないように)しています。

レイアウトモードではこんな感じです。

2014年11月21日金曜日

マニュアルとの戦い

理想と現実


社内で、何か新しいシステムを導入したり、自分で開発したりする場合必ずと言っていいほど、マニュアルを作成しなければなりません。

マニュアルが必要ないように、ユーザビリティの高いシステムを作れば問題ないのではないかと、
私も思いますが、なかなかできない現状もあります。

「マニュアルがないとわからない」
と言われてしまうので、できるだけ必要のないようにシステムを開発したとしても、
システムを開く前にそういわれてしまうので、作らざるを得ないということもあります。

でも、マニュアルは見ない

マニュアルを作ったからと言って、見てくれるとは限りません。

むしろ、見てくれないといったほうが正しいでしょう。

システムに対するサポートのうち、7~8割は、どこかに書いてあることに対する質問です。

「マニュアルに書いてありますけど......」なんて言いたくなりますけど、

「聞いた方が早い」んです。

でも、マニュアルはやはり作らなくてはいけないんです。

仕様書との兼用

そこで、せっかく作ったのにという自分の中での気持ちを抑えるために、
私は、仕様書と兼用させています。

マニュアルの一部に仕様を書き込んでおいています。

今まで、仕様書とマニュアルを別々に作っていましたが、これに結構時間がかかります。
特にFileMakerの場合は、システム構築にかかる時間より、マニュアル+仕様書作成にかかる時間の方が長い気すらする時さえあります。

兼用させることによって、少しでも省力化しようと考えています。

しかし、私が求めるのはやはり、マニュアルのいらない、システム開発です......

2014年11月20日木曜日

FileMakerGOのPC版があればいいのに.....なんて

FileMakerで開発をいろいろと行っていていつも思うことがあります。

たぶん、こう思っている開発者の方は私だけではないでしょう。

「FileMaker Proから開発用の機能を削除したソフトを出してほしい」

ということです。

簡単に言うと、FileMaker GOのPCソフト版です。

FileMaker GOにはデータベースの定義をいじったりする開発向きの機能はありません。
クライアント専用ソフトです。

それがPCでもあればいいのにとよく思います。

iOSでFileMakerのデータベースが扱えるようになって非常に業務利用での幅が広がりました。
これをPCでも行えば、PCからの需要がさらに増えのではないかと。

私が最初にFileMakerを検討したときに、いろいろなことを考えました。
なにせ、小さい会社なので、可能な限りコストを抑えたい。

・FileMaker + PHP
・FileMaker + インスタントWeb公開(その当時)
・FileMaker + FileMakerPro

のどれにするかを考えました。

コスト的には上から下にかけて高くなっていきます。ただし、開発工数や技術力がかかるのは、上が最もかかり、下にかけて楽になります。

本来であれば、FileMakerの特徴や機能を最大限に生かすには、メンテナンスが楽なのは一番下のパターンでしょう。しかし、初期費用が高く稟議が下りるか不安。

それでも、JAVA+商用データベース(すべて外注)ということになったりするよりかはるかに安く上がるのですが、小さい会社の幹部の方はなかなかそういった意識が少ないので、説得するのに苦労します。

そこで、FileMaker LiteみたいなイメージでFileMaker GOのPCでも版が安く購入できるものがあれば、最初からFileMaker + FileMaker Lite(勝手に名づけてすいません....)を考えられるのに、なんて勝手に考えてしまいます。

ただし、Liteを発売した場合ProのユーザーがそのままLiteに乗り換えるだけで、終わってしまい、ユーザが増える見込みが見えない。と作る側は考えるかもしれません。
結果、売り上げが落ちるだけということもあるかもしれません。

では、ホストされたファイルしか開けないFileMaker、その名も「FileMaker Cloud」(また勝手に名づけてすいません)はどうでしょうか?

これをFileMaker GOのように、無償で提供し、接続ライセンスを必要とする。

ねえ、どうでしょうか?

2014年11月19日水曜日

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみる Part3

の続きです。

レイアウト

とりあえず、作ってみたレイアウトを下記に表示してみます。
















商品が表示されている左部分と、注文の履歴を表示する右部分に分かれています。

※このレイアウトのテーブルは「order_master」というテーブルオカレンスです。
リレーショングラフは下記を参照ください。

商品が表示されている部分

左部分はタブコントロール+ポータルで構成されています。

A,Bという名前を付けていますが、カテゴリー別にタブで分けることを想定しています。

タブを切り替えると商品のリストが変わります。

タブ部分にはポータルが乗っていて、2つに分かれています。

上の図の「りんご」「ハンバーガー」が同じポータル、右側の「パン」と「ローストチキン」が同じポータルになります。
ひとつのポータルには2行を設定しています。

現在のところ、ポータルにはフィルターを設定していませんが、カテゴリーでタブを分ける場合は、フィルターを設定することになるでしょうか。

「ご注文履歴」

右側の部分もポータルになっていて、「order_detail」のテーブルのレコードを表示しています。

商品の欄にある「注文する」ボタンを押すと、スクリプトが動き、右側のポータルの最後の行(新規レコードを作成するため)に移動し、注文内容を書き込みます。


ざっと、作ってみましたが、この後のことは考えていません.....

注文システムというと、その後の厨房に注文が入ったことを知らせたり、そのオーダーがお客さんに出されたことを記録したり、POSと連携したり、またはPOSを作らなくてはなりません。

こんな感じでできるんだとわかったので、個人的には収穫でした。




2014年11月17日月曜日

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみる Part2

テーブルなど

前回に引き続き、FileMakerで注文システムを作ってみたいと思います。

まず、ここでは、細かい処理についてはあまり触れません。

最低限必要なテーブルとしては、

・商品リスト
・注文リスト

でしょうか。あとは卓を管理するためのテーブルなども必要になってくるでしょう。

実際には、

・商品マスター
・注文マスター
・注文リスト
(・テーブルマスター)※ここでは触れませんが、実際には必要でしょうか。

・注文リストは、注文マスターとリレーションする詳細のリストです。注文マスター側では、詳細のリストの注文合計金額を計算したりします。

注文マスターは、1テーブルの1会計=1レコードとしていて、注文リストには実際の注文内容が書き込まれます。

会計が終わり、テーブルを片すのと一緒に、端末で、注文マスターに新規レコードを作成します。

テーブルマスターを()としましたが、なくても大丈夫でしょう。このテーブルがあると、現在のテーブルの埋まり状況や、お客さんが入店してからの時間などが把握できるようになります。

リレーションマップを下記にようにしてみました。

実際お客様が見る画面のレイアウトのテーブルの割り当ては「order_master(注文マスター)」になります。

このレイアウトに、商品のリストも表示していきますので、「item_master(商品リスト)」とデカルト積(X)でリレーションしています。

※デカルト積では、すべてのレコードが表示(相手の全レコードが関連)されるようになります。

では、次回はレイアウトについて考えてみたいと思います。

2014年11月13日木曜日

FileMaker(ファイルメーカー)でレストランなどの注文システムを作ってみる

FileMakerで作るセルフオーダー注文システム


最近、レストランや居酒屋などで客席にタッチパネル式の端末を設置し、そこから店員を呼ぶことなくオーダーできるシステムをよく見かけます。

中にはiPadが設置されているものも見かけます。

やはりiPadを使う理由は端末の低価格と汎用性、価格の割に端末のスペックがいいというところでしょうか。

業務用端末の場合、耐久性が高いという特徴がありますが、価格的には多少高くなるでしょうか。

また、iPadの場合、たとえ壊れて代替えがすぐにほしい場合でも、近くに家電量販店などがあればすぐに手に入れ、交換することができます。セットアップもそれほど難しくはないでしょう。

そんな理由からiPadを選ぶところも多いかと思います。

価格面などのメリット


そこで、iPad+FileMakerGOで、これを作ることはどうなのかということについて少し考えてみたいと思います。

まず、価格面。

こういった業務用のシステムは価格も機能もまちまちなので、比較しようがない部分もありますが、
例として15端末(テーブル)として考えてみます。

・iPad Air @42,800円→15台合計 642,000円
・FileMaker Server+15接続ライセンス 412,200円
・ソフト開発費用(外注なら必要) ?円
・無線アクセスポイント @30,000円~
・サーバ機(クライアントOS使用) 80,000円くらい?
※FileMaker Pro+PC1台が必要(商品リストを更新したり、POS(注文リストを見たり)として使ったり)

ソフト開発費用に関しては自分で作ればタダですし、手伝ってもらう場合、作ってもらう場合で金額も違ってくるでしょう。

専用端末の場合は200~400万は覚悟しないといけないでしょうか?

FileMakerGOの場合、約110万円+開発費用です。

価格面でいうと、かなり抑えられる印象です。

あと、月額の保守用がかかる可能性があります。


あとは使い勝手や印象といった部分になってくるでしょうか。

自分的には非常に興味があるので、ちょっと作っていきたいと思います。

長くなりそうなので、続きは、次回へ…

2014年11月11日火曜日

こうなったいいなFileMaker14 Part3

第三弾になりました!

現在のFileMaker13の次のバージョンFileMaker Pro14にこんな機能が付いたらいいなを妄想してみ
ます。

スクリプトで使用(定義)した変数の一覧

私が開発していて結構困るのが、定義した変数名がなんだったのかが忘れてしまったり、スペルミスをしてしまったりよくすることです。

メモして気をつければいいじゃん。ということなんですが、
まあ、妄想なのでその辺お許しください。

メモできるウィンドウか何かあり、そこからワンクリックで計算式に挿入できたら最高です!

または、変数を定義したときに自動的にファイル内に保存されることがあれば、さらに最高。


ソフト起動画面

FileMaker13からソフトを起動したときに、読み込み状況などを表示する?起動画面が出なくなりました。(Windowsだけ?)

私は慣れましたが、PCに慣れていない方が非常に起動できるのか一瞬不安になるそうです。実際、私のところにも問い合わせが…

配列複製(繰り返し複製)

Illustratorなどのデザインソフトにはよくある機能です。

FileMakerでも結構、同じフィールドなどを繰り返しコピーすることがあって、
さらにそれをきれいに並べたりということを、個別に行っているので、
この機能があればすごい楽になります。

連続で複製できる機能はありますが、最初からダイアログで間隔や回数を指定できると、楽になったります。

おそらく今まで1時間かかっていたようなことが、10分程度で済むようになるかと思います。


もしFileMaker社の方が見られていたら、ちょっとだけ検討案に加えてはもらえないでしょうか?


2014年11月9日日曜日

iPadやiPhoneでホーム画面から直接ホストされてるデータベースにアクセス(FileMakerGO) Part2 ※iPhone構成ユーティリティを使ってのやり方

以前に触れました、iPadやiPhoneのホーム画面上から直接ホストされているデータベースにアクセスするアイコンの作り方についてです。


iPhone構成ユーティリティについてはこちらからダウンロードしてください。

iPhone構成ユーティリティを起動し、「新規」をクリックします。
iPhone構成ユーティリティ 新規







下の図のような表示が現れますので、特に赤枠部分を入力します。

・プロファイルの表示名
・識別子(ユニークな、世界中他のプロファイルと重複しない名前ということですが、接続するデータベースの名前や会社の名前などを加えておけば問題ないでしょう)
・プロファイルの組織名(会社名などを入力)
・説明(これがなんなのか後でわかるように入力しておきます)

※後の項目は特に変更しなくても、大丈夫です。

Webクリップを作成iPhone構成ユーティリティ


























左のメニューから「Webクリップ」をクリックし、右の部分が変化しますので、「構成」をクリックします。
Webクリップを作成iPhone構成ユーティリティ


















下の図のような画面になるので、以下の部分を入力します。

・ラベル(アイコンの名前で、アイコンの下に表示されます)

・URL(ホストとデータベースの名前を入力します)
fmp://(ホストやサーバのIPアドレスやドメイン名)/(データベース名)

※データベース名が日本語の場合、URLエンコードが必要です。
URLエンコードはこちらでできます。

Webクリップ
























上部メニューの「書き出し」をクリックします。

次に「エクスポート」をクリックします。
ファイルを適当な場所(デスクトップ等)に保存します。

エクスポートされたファイルをメールなどでiPadやiPhoneへ送ります。

iPadやiPhoneで受け取り、ファイルをタップすると下の図のようにプロファイルをインストールする画面になるので「インストール」をタップします。


iPhoneプロファイルのインストール
















さらにダイアログが出るので「インストール」をタップします。
これで、完了です。

ホーム画面へ戻るとアイコンが作成され、これをタップすると
FileMakerGOが起動し、データベースへ接続し、アカウント制御のあるファイルであれば、
アカウント名とパスワードを入力する画面が

2014年11月8日土曜日

FileMakerを始める人がまず何をすればいいのか? Part3

今回は、前回の「FileMaker(ファイルメーカー)を始める人がまず何をすればいいのかPart2」の続きです。

FileMakerと情報処理(システム開発)の知識


さて前回出てきましたITパスポートですが、これを取得できるレベルであれば全体的なソリューション開発の雰囲気が分かってきます。

大規模な、使用するユーザが数十人規模になってくると、システム開発のプロセスにある程度準じながら進める必要も出てきます。そのノウハウの基礎も学ぶことができます。

ITパスポートはFileMakerに直接関係ないけれど、知っておくべきITと情報処理の基礎というべきでしょうか。

また、FileMakerは一人で開発することが多いかと思いますが、将来自分が管理職になり、なかなかFileMakerをいじれない場合や、新人が入社し一緒に開発するときなどの時に、二人で開発ということもあるでしょう。

さらに、大規模であれば計画を事前に立てて、いつごろから運用するというようなスケジューリングも必要になってきます。

その基礎となるのが情報処理の知識です。

FileMakerは開発スピードが速いので、慣れてくると会社のシステムのリプレースや紙ベースでの業務を移行するといったことをどんどん進めていくかもしれません。

また、会社からもそれを求められるようになるかもしれません。

そうなったときに、知識がないとほんとうに苦労します。
私は苦労しました。

次は同じ轍を踏まないぞと勉強をすることになりました。

基本情報技術者試験

それが基本情報技術者試験です。同じくIPAが主催する国家試験でITパスポートの上のレベルです。これは、FileMakerの専属の開発であれば、試験まで受ける必要はないかもしれません。私は、合格する目標がないと勉強に身が入らないタイプなので、取りましたが。

関係ない部分も多くあります。

関係ない部分(ジャンル)を挙げみましょう。

(午前試験)
・基礎理論(基数変換、浮動小数点など)
・アルゴリズムとプログラミングの一部

(午後試験)
・セキュリティとアルゴリズム以外のすべて


逆に必要な部分を挙げてみます。
(午前試験)
・アルゴリズム
・配列(FileMaker+PHPをお考えの場合)
・ハードウェア(用語の意味くらいで)
・ソフトウェア(用語の意味くらいで)
・ディレクトリとパス
・システムの構成(用語の意味くらいで)
・マネジメント系(流れをつかむくらいでいい)
・ストラテジ系
・セキュリティ
・データベース(ここは重要。特にFileMaker上でSQLを使うようになってきたので)
・ネットワーク系(FileMaker Serverを扱う場合は必須)

もっと細かく見ていけば、必要のない部分もふるい落とせますが、ざっとこんな感じです。
特に、セキュリティ、ストラテジ系、データベース、ネットワーク系は勉強した方がいいかもしれません。

FileMaker Serverを扱うと、ネットワークであったり、サーバを購入するならそれぞれのパーツの役割をある程度つかんでおかないと難しい部分も出てきたりします。

また、独学で基本情報やITパスポートを勉強しなくても、開発業者の方に教わりながら進めてもいいでしょう。

もし機会があれば、もっと細分化してこれから始める方がFileMakerとは別に学んだ方がいい部分についてお伝えできればと思います。

2014年11月7日金曜日

FileMakerを始める人がまず何をすればいいのか? Part2

今回は、前回の「FileMaker(ファイルメーカー)を始める人がまず何をすればいいのか」の続きです。

情報処理の基礎

FileMaker Proは誰にでもすぐに始められることが売りなんだから必要ないだろう。
そんな風に思われる方もいるでしょう。

確かに小規模で、FileMaker Serverも使わず、自分しか使わないものを作るのであれば必要ないでしょう。

これが、少人数であっても複数で使うようなものの場合、基礎がなく作っていくと、思ったパフォーマンスが発揮できないときにFileMakerのせいにしてしまします。

情報処理の基礎があれば、こういうことをするとなんで遅くなるのかが、なんとなくわかるようになってきます。

私は情報処理を勉強する前に作ったソリューションを後から見て、げんなりすることがあります。
テーブルの作り、フィールドの設定などいろいろなところで「足りなかったな」と後悔します。

そういったものは、使用する私以外の方にとってもあまり便利なものではないことが分かってきます。

では、情報処理の基礎ってなんでしょうか?

簡単に言うと、まずITパスポートレベルの知識はあった方がいいでしょう。

ITパスポートって?

IPA(情報処理推進機構)という独立行政法人が運営している国家試験です。合格すると、経済産業大臣から証書がもらえます。

ITパスポートという名前がついているので、ITの世界に踏み入るための券といったような意味になるでしょうか。

企業によっては、この試験に合格することを必須としているところもある基礎的な試験です。

合格率は50%程度なので、難しいものではありません。

ただ、こういった試験や資格を取ることに対して否定的な方もいます。私も否定的な方の考え方は理解できますし、そう思うときもあります。また、知識を持っていることを公的に証明できるという推進派の考えも理解できます。

私の場合は、自分でお金を払って試験を受けるという「崖」を作らないと真剣に勉強しない性格なので、最終的に試験を受けるようにはしています。自分はそんな「崖」を作らなくても大丈夫という方は、試験を受けなくても、勉強するだけでいいと思います。

また、ITパスポートはITの知識だけではなく、社会人として必要な経営的な知識や考えについても出題されますので、全体的に勉強して損はありません。


さらに次へ続きます。

2014年11月6日木曜日

FileMakerを始める人がまず何をすればいいのか?

FileMaker(ファイルメーカー)は非常に便利なツールで、
最大の特徴は、開発の専門的な知識がなくてもソリューションを作成できることです。

※ソリューション=さまざまな物事、ビジネス、サービスにおける問題、課題を解決するためのコンピュータシステムおよびサービスの総称(Wikipediaより引用)。

私はAccessでの経験が多少あり、特に何かを勉強してからFileMakerを使い始めたわけではありません。

もともとPCの操作には慣れていて、ExcelやAccessといったソフトをある程度使っている方にとって、FileMakerのソフトの使い方自体は難しいものではありません。

また、あまりAccessやExcelの習熟度が高くない人でも、出版されている本などを見れば使い方を把握することはできます。

私がいろいろな仕事上でいろいろなソリューションを開発していくうえで、もっとも不足していると感じた要素は、情報処理の基礎でした。

FileMakerはパフォーマンスに問題があるような印象をもたれる方もいると聞きますが、
それも、情報処理の基礎やFileMakerのソフトの使い方ではなく、FileMakerの仕様を理解しないといけません。

FileMaker以外に世の中にはデータベースがいくつもあります。
MySQL、SQL Server、Oracle DBなど。

これらの開発をされる方はプロの方で、専門的な知識を身につけられています。


どんなソフトにもいい使い方、好ましくない使い方というものが存在します。
FileMakerもしかりです。

手軽で、誰にでもというのは、入り口を広くしているからであって、今日すぐにプロと同じパフォーマンスを発揮できるものが作れるというものでは決してありません。

入り口が広いので、誰もが入ろうとするが、しっかり学んでいくことは重要です。

しかし、FileMakerのいいところは、プログラミングやシステム開発の知識のない人でも入っていけるという点です。入り口に入ったら、ソフトの使い方だけではなく、ノウハウや仕様、情報処理の知識を学んでいきましょう。

また、FileMakerには認定デペロッパ制度もあります。近くの認定デベロッパに支援を頼んでみるという方法もあります。

ちょっと長くなりそうなので、続きは次回へ。

2014年11月5日水曜日

iPadやiPhoneでホーム画面から直接ホストされてるデータベースにアクセス(FileMakerGO)

今日は、iPadやiPhoneでホーム画面のアイコンからFileMaker Serverなどにホストされているデータベースにアクセスする方法です。

これはWebクリップといって、FileMakerだけではなく、通常のホームページなどにホーム画面のアイコンから直接アクセスできる機能です。

ホームページの場合は、SafariからWebクリップをさせたいホームページにアクセスし、「ホーム画面に追加」を使い、行います。

FileMakerの場合は、「iPhone構成ユーティリティ」を使います。

iPhone構成ユーティリティはAppleのサイトからダウンロードすることができます。

Webクリップの項目にホストされているデータベースのパスを入力し、
構成プロファイルを出力、メールなどでiPadやiPhoneに送り、この構成プロファイルをインストールします。

すると、ホーム画面上に直接アクセスできるアイコンが作られます。

詳しい方法はまた紹介できればと思いますが、
例えば、192.168.0.222 というアドレスのFileMakerに note というデータベースがホストされているとします。

fmp://192.168.0.222/note

というアドレスを登録するとアクセスできます。
このアドレスをsafariのアドレスバーに入れて、実行してもできます。

このクリップをタップすると、FileMakerGOが起動し、指定されたファイルにアクセスします。
FileMakerGOのショートカットのような機能だと思ってもらえればいいです。

これで、FileMakerGOを起動→ファイルにアクセスから、ワンタップ省略することができますので、手軽になります。また、ひとつのFileMakerソリューションがアプリのようにも見ることができます。

また、パスワード付きのファイルもパスワードとアカウント名を登録しておくことにより、入力せずにデータベースを開くこともできます。

この場合は、iPadやiPhone自体に必ずパスコードや、なくした場合に内容を消去できるように設定をしておく必要があるでしょう。

この辺についても、また詳しくご紹介できればと思います。

2014年11月4日火曜日

分離モデルってどうなの?

今回はFileMaker(ファイルメーカー)の話です。

分離モデルという名称を誰かが名づけたFileMakerソリューションの作成方法があります。

ファイルを二つに分け、一方にレイアウトだけの要素を持たせデータを格納させず、もう一方はデータを格納するというものです。

私もFileMaker11時代に、一日に4,000件弱、年間130万件のレコードが増えるテーブルを持つシステムを作ることがあり、このシステムにはMAX30程度のアクセスがあるものでした。

このシステムはもともとこれくらいの規模になることは想定していましたが、私も初めての規模でしたので、データベースが壊れた場合、レコード件数が増え重くなってしまった場合、システムを改良するのにいい方はないかなど考えた結果、ファイルを二つに分けてみることにしました。


・メリット
データ破損時に修復が楽
ソリューションを変更する際に、テスト環境にあるファイルをコピペで済む場合がある

・デメリット
アクセス権の設定が面倒
ファイルの管理が面倒
両方のファイルにリレーションなどを設定しなくてはいけない。
1つのスクリプトで済むことが、2つになることがある。
2つのファイルを行き来しながら設定を変えたりしなければならない

思いつくメリットでデメリットを挙げてみましたが、
私の中では、「好みの問題」だなとこのシステムを運用して思ってしまいました。

例えば、システムの何かを変更するときに一番失敗するのが、私の場合アクセス権の設定ミスだからです。
大体、テーブルを追加したり、フィールドを追加したりといった変更を加えた場合、二つのファイルのアクセス権をそれも複数のアクセス権セットを変更するといった作業は、私にとってカオスな作業です。

よく変更後に、「アクセス権がありませんって表示されるんだけど」と言われます。

とにかく設定・管理が面倒なので最近は私は取り組んでいません。

また、FileMaker12からプログレッシブバックアップも登場し、データベースの損傷に対する対応策は充実し始めています。

バックアップを適切に管理し、
ゴールデンマスター(不具合のない空のデータベース)をしっかり管理していれば、
データが破損した場合にも迅速に対応できるのではないかと思います。

FileMakerのファイル構造がデータと、その他の部分で分離されていれば問題ないんですが。

FileMaker Proのメニューに「ファイルを別名で保存」というコマンドがあり、データのないコピーというのが選択できます。

結構大きなデータベースも一瞬で、この作業が完了するところを見ると、内部的には分離しているような感じなので、あとはFileMaker社の方針だけでしょうか?

あとは、ジャーナルを生成する機能でもあればかなり楽になります。

ちょっと勝手に書いてみましたが、分離モデルはメリット、デメリットをうまく理解し、規模やシステムの性質などで選択するのがいいのではないでしょうか。

2014年11月3日月曜日

Linuxという選択肢

今年4月のWindowsXPのサポート終了に伴う大きな動きがありました。

多くの企業では昨年から今年にかけてパソコンを新しいOSが搭載されたものに買い替えたところも多くあるのではないかと思います。

企業ユーザはインターフェイスの使い勝手に問題のあるWindows8ではなく7を選択した、
というところも多いでしょう。

また、このタイミングでWindowsをやめて、Linuxにという選択をした企業も少なからずあるということを耳にしました。

実際私も、Linuxを導入しようか迷っていた時期もありました。

しかし、準備期間が足りずにギブアップしてしまいました。

PCに慣れた人だけならともかく、そうでない人も多く、サポートする体制が整わないと、
判断し断念しました。

まず、Linuxといっても最近ではさまざまなディストリビューションが開発されています。

※ディズトリビューションはLinuxを使いやすいように、GUIなどを追加し、一般の人でも簡単にインストールできるようにしたものです。

有名なところでは、CentOS、Ubuntuが一般的でしょうか。

私は両方使ったことがありますが、どちらも見た目はWindowsと変わらない部分も多く、社内でのサポート体制際しっかりできれば、会社で一般ユーザ用のOSとして採用できるような感じは受け取れました。

メリット
・OSは無償
・Officeソフトもついてくる

デメリット
・一般的に開発者の方が使うことが多く、一般まで浸透していないので、情報がWindowsに比べると少ない
・今まで使っていソフトは使えないことが多い。

よって使える場面は制限されるかもしれません。
私的にはこういった職場であれば、導入できる可能性があるのではないかと思います。

・PCではOfficeやメール、ブラウザしか使わない
・使用する社内システムなどがブラウザからのアクセスに対応

こういったところでは、Linuxを使える可能性があるかもしれません。
もし、移行できるのであれば、コスト的にかなり削減をすることができます。

Windows7も5年後には買い替えを検討しなくてはいけないので、
それまでに再度考えてみたいと思います。

2014年10月31日金曜日

社員のセキュリティに対しする意識 Part2

前回の続きです。

前回はセキュリティ対策の一番の肝は「社員のセキュリティに対する意識」だということの話をさせていただきました。

しかし、これが本当に難しい。

セキュリティは仕事とは関係ないと思っている人が多いからです。

もし、私のメールパスワードが単純で、破られてしまった場合、
そのメールに客先から重要な情報の書かれた添付ファイルがあったとします。

例え、その添付ファイルにパスワードかかけてあり、
別のメールでパスワードが送られていたとしても、パスワードが破られては何もかもおしまいです。

添付ファイルにパスワードをかけ、そのパスワードを別のメールで送ってくる企業は感度が高いので、パスワードが破られ、ファイルが外に漏れたことを知る可能性はあるでしょう。

そうなればその客先との取引は止められ損害を受けることになります。その客先が会社の業績を左右するようなところであれば、責任を取るしかなくなることだってあり得ます。

また、直接そういった被害にあわなくても、踏み台にされ多大な迷惑をいろいろな方面にかけることだってあり得ます。

決して仕事とは関係ないことではないと思ってもらいたいだけです。

また、セキュリティ対策はウィルスチェックのソフトを入れるだけでは叶いません。

パスワードの書かれた紙を普通にごみ箱に捨て、それを拾われるソーシャルエンジニアリングといったものもありますし、

さまざなまサービスでパスワードを使いまわすことによって被害が拡大するパスワードリスト攻撃などいろいろあります。

これはウィルスチェックソフトでは防げません。

それを防ぐにはシステムエンジニアや情報システム部門だけではできません。

意識を高めてもらうしかありません。

システムエンジニアといれば、PCに一日中向かって、プログラミングやサーバの設定をいじった入りといった印象が強いかもしれませんが、これからは「教育する」といったことも必要になり、今まで必要とされたスキル以外に、

人前でわかりやすく話す技術であったり、だれにでもわかる資料の作り方であったり、
そういったスキルを高める必要が出てきたのを強く感じました。

2014年10月30日木曜日

社員のセキュリティに対しする意識

こんばんは!

以前はPCのハードウェア面だったり、OSが起動しなくなったなどのトラブルの対処が仕事の中で、大きな割合を占めていましたが、ここ数年はセキュリティへの対策などに時間を割くことの方が多くなりつつあります。

最近はハードウェアも昔に比べ壊れにくくなってきていますし、SSDなどの普及もあり、そういった面での仕事は楽になってきてはいます。

また、OSもVista以降、ハードディスクに問題があり、そろそろ壊れそうになると警告を出してくれたりといった機能もあり、完全に壊れてしまう前に対処でき、メンテナンスも楽になりました。

物事って、何かが楽になると新しい試練が待ち構えているという仕組みなんでしょうか。

セキュリティ対策は非常に難しいです。

私は、遠隔地を事業所として持っている会社にいますが、普段合わない社員にまで浸透させるのは至難の業です。

セキュリティ対策が浸透する、会社として合格点といえるようになる方法はただ一つしかありません。

社員のセキュリティ感度を上げること

これしかありません。
逆に言うと、これが高ければあとはこちらから何もしなくても、自発的に、
「こういうサイトは大丈夫かな?」
「こういうフリーソフト入れたいんだけど」
「外部のクラウドストレージは不安だから、会社でやってよ」
など、意見や質問が来ることにります(※上記のものはそれ自体に問題があるわけではありません)。

個人個人でいろいろ考えてくれると、例えばファイアウォールを導入するときにも、簡単な説明で納得してもらえます。

会社としてセキュリティ対策をしていくと、不満が出る場合もあります。ファイアウォールを導入するときを例にとると、

「突然、あのサイトが見られなくなったんだけど」

というような不満が出ます。
ファイアウォールの主機能のひとつに「URLフィルタリング」という機能があります。

メーカーがサイトのデータベースを作成し、好ましくないサイトまたはカテゴリー対してブロックするように設定されています。

この設定はサイトごと、カテゴリーごとに解除することができますが、
セキュリティ対策としてそれでいいのか、疑問を持たないことが「セキュリティ感度が低い」ことになります。

長くなってしまったので、続きは次回へ

FileMakerとPHP

こんにちは!

今日はFileMakerとPHPについて書いてみたいと思います。

FileMaker ServerにはWeb公開という機能があり、FileMaker Proで作成したデータベースをブラウザなどで閲覧できるようにすることができます。

手軽にできるが接続ライセンスが必要なWebdirectや接続ライセンスの必要のないPHP向けのAPIが用意されています。

PHPは動的にホームページなどを作成するためのスクリプト言語で、動的に動くサイトではよく使われ、習得も比較的しやすいといわれている言語です。

有名なところではCMS(ブログなどによく使われる)のWordPressがあります。

FileMaker API for PHPはPHPからFileMaker Serverへアクセスし、データを取得するためのPHPの機能を提供しています。

私は昨年くらいから本格的にFileMakerとPHPに取り組んでいます。

社内の掲示板や、ドキュメントを保存するストレージのインターフェイスなどをこの機能を使って作成したりしています。

何と言ってもPHPが接続するデータベースとしてFileMakerを選ぶ理由は開発工数が減ることです。

通常、PHPに接続するデータベースはMySQLなどを使います。
PHPでコーディングするものには大きく分けて二つあり、ユーザが見る画面と、管理者が見る管理画面があります。

MySQLなどを使う場合はユーザが見る画面と、管理画面とをPHPで書くことになります。
また、データを一括で処理したいなどの処理もPHPで書きます。

FileMakerの場合ユーザが見る画面はPHPでもちろん書きますが、管理画面はPHPで書く必要がありません。FileMaker Proを使って作り、データを操作できます。

PHPでは複雑になるコーディングもFileMakerのスクリプトを使うことも可能なので、開発がすごく楽になります。

FileMakerである程度開発経験のある方なら、FileMaker社が提供しているドキュメントを見るだけで結構使いこなせたりします。

私はこのPHPとFileMakerの組み合わせが結構使えるのではないかと考えています。

いろいろと作ってみたいアイディアがありますので、機会があれば紹介できればと思います。

2014年10月29日水曜日

iPadを業務用の端末を使用する(FileMakerGO利用編)ことの注意点とは?

こんにちは!

FileMakerにはiOSようのアプリFileMakerGOがあります。
PCのFileMaker Proにて作成したデータベースをiPad、iPhoneから接続できるアプリで、
業務利用での使用を想定しているかと思われます。

iPadもiPhoneも基本的にはPCと変わりありませんので、長く使うとハードウェアが消耗(処理のスピードが遅くなったり)、バッテリーが消耗して充電しても初めのころのようには使えなくなるということがあります。

また、OSも進化しますし、アプリも進化し、適切なハードウエアを使わず、古いものを使い続けると少しずつ使い勝手の悪いものになってしまいます。

業務でiPadを導入していますが、初めに想定していたiPadの買い替え時期は、バッテリーの消耗だと思っていました。しかし、バッテリーは非常に優秀で、使用しているところからのバッテリーに関する意見は出てきませんでした。

しかし、前述したバッテリー以外の理由で買い替えの検討を迫られることになりそうです。

ハードの故障としては3年間使用して全体の1割程度の交換にとどまっています。それも、落としたことが直接的な原因だったり、遠因だったりするので、そういったことがなければ、非常に優秀な故障率だと思われます。

ただ、ハードの故障が少ないと、会社として買い替え時期を判断するのは非常に難しくなります。

稟議を承認する会社の幹部は、目に見えるハード的な故障などで判断しがちで、ソフト的に処理が遅くなってきたなどの理由が分かってもらいにくい印象があります。

「壊れていないんだから使え」という上層部からの意見に対して、
「仕事で使うんだから、重くなってきたら買い換えてあげたい」という思う自分。
なかなか難しい問題です。

初代のiPadとiPad Air2とではまったく処理速度が違います。
ネットワークの処理もそうですし、ソート、検索なども影響してきます。

iPadを導入してから4年位になりますので、そろそろ検討した方がいいのかもしれません。

2014年10月28日火曜日

Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)のファイアウォール

最近ちょくちょくPalo Alto Networks(パロアルトネットワークス)の情報をネット上でもよく見かけるようになりましたね。

まだ、設立されて日が浅い会社のようですが、技術力はしっかりしているようで今の乗っている企業のようです。

実は筆者の会社でも2年前くらいから同社のPAシリーズのPA-500を使用しています。

他のファイアウォールを利用したことがないので、他との比較はできませんが、私の思い描いていた機能を備えているものだと思いました。

なかでも、ファイアウォールを通過したログをアプリケーション単位で見えることが、非常に面白いと感じました。
通信をアプリケーション単位で認識しますので、当然特定のアプリケーションの通信のみをブロックするというようなことが可能です。

利用する場面としては、ファイル共有ソフトやニコニコ動画などを絞ってブロックすることができます。
また、ここでいうアプリケーションとは、PCなどにインストールするソフトではなく、WebアプリケーションやサービスをAppとして認識できます。
例えば、ブラウザ上で動くFacebookやTwitterなど個別に識別でき、閲覧はできるけど、投稿はできないなどの制御も可能な点はすごいと感じました。

また、SSL-VPN機能「GlobalProtect」がついていて、社外などから、安全に社内のネットワークにアクセスすることができ、ファイアウォールの機能も利用することができ、ウィルスなどから守ってくれます。

導入した当初、マニュアルが辞書みたいで、手順書としての機能がなかったので、苦労しましたが、徐々にベンダーが独自によく使う設定や機能などを手順としてまとめてくれるので、やりやすくなってきています。

PA-500は下から二番目の機種で、中小規模のオフィス向けだと思いますが、もっと小さいところ向けにPA-200という機種もあります。こちらは現物を見ましたが、かなり小さく、そんなに音もなかったような気がします。

一つ難点が……
ファンの音が非常に大きいことです。事務所と同じ場所にはなかなか置きづらいものがありますので、別室に隔離しておくことにります。

ファイアウォールは今後、小さいオフィスでも必須のネットワーク機器になりつつあるかと思います。製品導入の一考に加えてみてはどうでしょうか?

こうなったらいいなFileMaker14 Part2

今回は前回に引き続き、FileMaker14がこういう風になったらいいなというのを妄想してみたいと思います。

①LinuxでFileMaker Serverが使えるように
私の記憶が確かならば、かつてあった?というような記事をみたような気がしますが、定かではありません。

もし、過去にあり、今はない原因はユーザ数の少なさでしょうか?

FileMakerが想定しているユーザはおそらく中小企業で、常設のSEなどを置けない企業を想定しているのでしょうから、そういった企業ではLinuxを使っているところは少なかったのでしょう。

しかし、今はUbuntuやCentOSなど使いやすいデスクトップを持ったディストリビューションあり、WindowsやMacと使い勝手があまり変わらなようになってきていますので、ユーザも増えているのではないでしょうか。

また、Windowsの場合サーバOSの値段が高く(パッケージで20万弱、DSPでも10万円弱)、気軽に導入できません。また、FileMakerはクライアントOSでもサーバが動きますが、Webサーバがクライアント版の場合一般公開には向いていないので、PHPなどを使おうと思ったときに不便です。

Linuxで対応となったら、こういった部分が非常に使いやすくなるでしょう。

FileMakerはコストパフォーマンスのいいデータベースソフトですが、まだまだFileMakerServerを使っていないところも多くあるでしょう。
5ユーザまでなら、FileMaker Proの共有機能を使って複数の人がデータベースにアクセスできますが、FileMakerServerを使ったほうが、いろいろな面で便利ですし、5ユーザまでのところでもFileMakerServerを使ったほうがいいと思います。

そういったところからよりコストの抑えられるLinuxにFileMakerServerが動くようになるといいかなと思ったりします。


②チェックボックス、ポータルの垂直スクロールバーの外観のカスタマイズ

現在これらの色や大きさなど変更できません。おそらく、ベースのテーマに依存して、それをインスペクタ上で変えられないことにあるのではないかと思います。

CSSで管理しているみたいなので、PrgramFiles内部にあるCSSファイルを変更すれば変わるのでしょうが、なかなか難しいでしょう。インスペクタ上で変えられると非常にありがたいです。

また、勝手に妄想してみましたが、思いついたらさらに書きたいと思います。




2014年10月25日土曜日

こうなったらいいなFileMaker14

まだFileMaker13になってからさほど時間がたってはいませんが、FileMaker14について、こんな風な機能が付いたらいいなという妄想をしてみたいと思います。

①関連テーブルではないテーブルに対して新規レコードを作成できる

おそらくいろいろな開発者の方が、これができたらいいなということを思い浮かべているのではないかと思います。
FileMaker12からSQLのSELECT文が実行できるExecuteSQL関数が登場し、関連テーブルではないテーブルの内容を取得できるようになりました。非常に革命的な出来事だと私は感じました。
INSERT文がこの関数で実行できれば、非常に助かります。

開発を行っていて一番ほしい機能が操作ログです。Let関数やスクリプトトリガを使いことで多少は可能ですが、完全ではありません。
理想としては、ログ用のテーブルに、レイアウトを移動したり、スクリプトを実行したり、データを編集したときなどに同じテーブルにレイアウトを切り替えずに一発で新規レコードを作成して、ログを記録できたら、どんなに楽なことでしょうか。

必要な場合はスクリプトトリガを使うこともありますが、設定も面倒ですし、トリガが作動するときに一瞬の間があり不自然な感じなってしまうので、できればあると助かります。

②リスト形式でボディが可変

フォーム形式では、アンカーを設定することによって可変にはなりますが、ウィンドウの大きさによってなるのであって、フィールドのデータの長さによってなるわけではありません。

また「スライドと表示」を使うことによってプレビューモードではできるのですが、ブラウズモードでできるようになるといいなぁと思います。

iPhoneのメッセージやLINEのようにああいったメッセージング機能を作ろうと思うった時に、非常に便利になります。


少し勝手に書いてみましたが、なればいいなぁと常日頃思っていたりします。
また、思いついたら書いてみたいと思います。

最近は約2年ごとに新しいバージョンになっているのでFileMaker14は2016年初頭前後でしょうか。

2014年10月24日金曜日

FileMakerで値一覧をソート(並び替え)を行う

FileMaker(ファイルメーカー)の値一覧はドロップダウンなどを利用して、データ入力を素早く、また複数の方の入力データが統一されるように使用しますが、時々ユーザの方から値一覧を並び替えたいという要望があります。

値一覧の件数が少ないときは、あまりそういった需要はありませんが、件数が多くなってくるとよく入力するようなデータを上に持ってきたいというような話はあるでしょう。

標準機能で、自分の思い通りに並び替えることはできません。

2つ目のフィールドを使うことによって解決します。


まず、値一覧に使用するデータを格納するテーブルを用意します。


このようにデータを入力しました。

これを普通に値一覧として使用すると、下のように並びます。












上のようにリストのフィールドでソートされることになります。
これを自分の思い通りの順番にソートするようにしたいと思います。

値一覧のデータに「ID」というフィールドがありますので、この順番にします。



























上記のように設定をすると、「2番目のフィールドの値」つまり「ID」順に並び替えをすることが可能になります。













このように「ID」順に値一覧が表示されます。ちなみに2番目のフィールドの値が表示されていますが、入力はされません。

2014年10月21日火曜日

FileMaker(ファイルメーカー)の実践的な初心者向けの本を作りました。

こんにちは。

FileMaker10の時から使い始めて、5年以上になるでしょうか。

私が使い始めたときは、簡単な使い方についての解説本はありましたが、
実践的な、実際仕事上でどう使ったいいか、どう作っていったらいいかのマニュアル本的な本はありませんでした。

そんな私が「あのときこんな本があったらよかったのに」を形にした本を作ってしまいました。

いちおうDTPもかじったこと(DTP検定2種を持っていたこともある)があるので、それなりの体裁を整えております。

223ページのボリュームで、基本的なことから、実際に開発を進める手順や、関数やスクリプトの実践的な使い方、FileMakerServerの構築と、外部のクラウドサーバ(Microsoft Azure仮想サーバ)の使い方などを「売上管理」ソリューションを作る手順と合わせて解説しています。

一冊読んでいただくと、一応の流れを把握することができるかと思います。

ダウンロード版とダウンロード版+製本版という2つの種類のパッケージがありますので、
お好みのほうを選択なさってください。

ダウンロード版は980円とかなりリーズナブルで、一般書店に並んでいるものだと4,000円近くしますので、おススメでしょうか。

ダウンロード版+製本版は製本直送.comとの連携で、注文いただくと自動で製本直送.comからオンデマンド印刷で製本され出荷されます。本として手元に置きながらご覧になりたい方はおススメです。

よかったら、読んでやってください。

購入(立ち読みもできます)はこちら→http://www.dlmarket.jp/products/detail/280501

2014年10月20日月曜日

ちょっと自己紹介

自分が何者なのか自己紹介もなかったので、ちょっと触れておきます。

とある小さな会社で、社内SEみたいなことをしています。社内SEというと聞こえがいいかもしれませんが、「ちょっとオレのパソコンの調子が悪いんで見てよ」を解決する雑用係とほとんど変わりません……

「ちょっとまだインターネット治らないの?」と言われたり。

そんな毎日を送っています。

そこで出会ったFileMaker(ファイルメーカー)は特にシステム開発に多額の予算をかけられない、中小企業にとって、業務改革の救世主となる可能性を秘めています。

PHPを使ってたまに開発も行いますが、FileMakerはPHPのAPIも提供していますので、非常に使い勝手のいいデータベースでもあります。

FileMakerは便利なソフトだということもあり、使い続けていくうちに認定デベロッパにもなりました。

そんなFileMakerと仕事上でのメモ的なブログです。

2014年10月18日土曜日

FileMaker ServerのWindows Azure上でのトラブル

素早くしかも自分で簡単に展開できるクラウドサービスとして注目のWindows Azureですが、
FileMakerユーザにとっても非常に有益なサービスです。

しかも、日本データセンターが登場したことによって、ファイルの移動等も早くできるようになり、
リモートデスクトップを使えるので便利です。

もともとテスト用にFileMaker12Serverを使っていましたが、
このたび、FileMaker13のテストを兼ねて、新しい仮想マシンをWindows Azure上に立ち上げ、
運用することにしました。

本番サーバーのこともあり、

OS:Windows Server2008 R2
サイズ:S(1コア、1.75GBメモリ)

で展開することにしました。実際、FileMaker12は「S」で十分動いていました。

しかし、なんということか。




Java Web Publishing Engine process has terminated abnormally.


というエラーでWeb公開エンジンが起動しないというトラブルに見舞われました。
このメッセージを検索しても、よく分からず。

Web公開エンジン系のトラブルは、メモリが少ないと起きるような感じのことがあるようで、

サイズをSからM(2コア、3.5GBメモリ)に変更しました。

しかし、これだけでは治らず。

再度、Adminconsoleからサーバを展開しなおさないと治らないようでした。

展開しなおすと、大丈夫でした。

FileMaker12では動いていたのに、やはり13でWebDirectに変更されたため、
大きなメモリを使うようになったことのトラブルなのでしょうか。

12と13の大きな違いはそれでしょうから、そうなのだと思います。

「M」って結構、値が張るんです。

※このトラブルから数か月後に同じサイズで仮想マシンを作りなおしてみましたが、大丈夫でした。。。

2014年10月17日金曜日

FileMaker Server 13で複数のユーザーのデータが書き込まれない事件が発生!

FileMaker Server13でホストしているデータベースで、別のユーザが書き込んだデータが即座に反映されないという事件が発生しました。

私は5年位前からFileMaker Server11を導入し、それ以降今回のようなトラブルはありませんでした。

このトラブルの詳細ですが、
通常、ホストされているデータベースでも、ローカル(自分のPCに保存されているデータベースを自分が開く)と同じようにデータを入力し、何もないところをクリックするなどするとデータベースにデータが書き込まれます。

そして、そのデータはそのホストれさているデータベースにアクセスし同じレコードを見ているユーザにもそのデータを見ることができます。これが普通の状態です。

今回は、Aさんがデータを入力→別の場所をクリック等で確定しても、同じレイアウト、レコードを見ているBさんの画面上に反映されない。さらに、そのレコードを編集しようとしてもロックされていないので、データベースとしてはデータに矛盾が生じてしまう。

この状態のとき、同じテーブルを使用している別のレイアウトで見ても、同じで、Aさんの入力したデータは反映されない。

ただし、この時Bさんがデータベースを開きなおすと、
Aさんの入力したものが反映されている。

という状況でした。

おそらく、Aさんの入力したデータはホストされているデータベースには即座に入力をされているが、Bさんにはサーバからデータが送られていない。というような状態だったのではないかと推測されます。

ただし、排他制御に関してはAさんがレコード編集状態のときは、Bさんがレコード編集できませんでしたので、動いていると思われました。

その後Aさんがそのレコードを抜け(Bさんから見てレコードの内容は変化がない)、Bさんがそのレコードに入り、編集状態することができました。

複数の人が同じレコードを同時に編集するような作りではないので、
発見が遅くなりました。

さらにこの状況が同じサーバにホストしている複数の独立したシステムに起きていたので、サーバが原因だろうとサーバを再起動させました。

すると、再起動後は何事もなかったように正常に戻りました。

後で、気づいたのですが、サーバを再起動させるのではなく、データベースエンジンやFileMaker Serverのサービスを再起動してみればよかったと思いました。

そうすれば、OSレベルの問題なのか、FileMaker Server上の問題なのかがはっきりしたかもしれません。

2014年10月15日水曜日

噂のマイクロソフト社のライセンス調査が、当社にもやってきました。

噂のマイクロソフト社のライセンス調査が、当社にもやってきました。

当社はSAMツールなどを使っているわけではないのですが、
いちおう台帳は作成してそこそこ管理しているつもりでした。

調査がきたときに、念のため不安がある部門のPCのソフトインストール状況を
チェックしました。

当社は大きく二つの部門があり、一方は毎年フリーのツールを使って、
インストールされているソフトを洗い出していたのですが、
一方の部門はしていませんでした。

すると、私の知らないソフトが出てくるではありませんか。。。

もちろん違法なコピーではなかったのでよかったですが、
通常のパッケージソフトでした。

社内SEの立場から言わせてもらえると
「パッケージはやめてくれ」と思っていましたが、
今回の調査が入ったときにそれを再認識しました。

MS「ライセンスキーを書き出してください」
私「...」

ライセンスキーを書き出せという文言を見たときに、
OSも含めてソフトはボリュームライセンスに限る、と確信しました。

10本以上あるものは10個、それ以下のものはすべての本数、
バージョン、エディションごとにライセンスキーを報告する必要がありました。
OfficeやOSなどが含まれます。

つまり、いろいろなバージョンが混在する環境でかつ、パッケージソフト、DSP版OSなどが
あればそれのライセンスキーを調べなければなりません。

当時はWindowsXP Vista 7 8 と4種類のWindowsOSを使っていました。
4種類はもちろんDSP版でハードと一緒に購入していました。
それぞれ最大で10個ライセンスキーを調べてなければなりません。
Vistaと8に関しては、数量が少なかったのですが、
それでも4種類合計で30以上のライセンスキーを調べなければなりませんでした。

ボリュームライセンスなら、こんな作業は必要ないのに・・・
もしくは、購入時にライセンスキーを控えておきなさいということなのでしょう。

無事に何事もなく、ライセンス調査は終了しましたが、
結構面倒ではありました。
ただ、書いてあることがわかりにくかったり、意味が理解できなかったりしたこともあり、
やり取りは何回かありました。

最後にMicrosoft社よりSAMツールの案内がありました。。。

2014年10月13日月曜日

Baidu-imeが世間をさわがせました

昨年末に中国製の日本語入力ソフトBaidu-imeが、入力した情報を外部に送信していたというニュースが世間を騒がせました。

官公庁、大企業でもかなり情報を送信していたという記事を私も目にしました。

当社ではパロアルトネットワーク社製のファイアウォールを採用していて、
年末のバージョンアップ後にBaidu-imeが識別できるようになりました。

やはり当社でも数箇所のPCからそれが外部に対して送信したログが残っているのが、発見されました。

調べてみると、インストールされたのはいずれも2013年10月ごろで、
フリーソフトをインストールした際に一緒に入り込んでいたようでした。

ITの管理者としてこういったことは事前に防がなくてはいけませんが、
まだ新しいソフトの場合は、ファイアウォールで識別し、止めるのは
非常に難しいことです。

あるニュース記事の中でIT管理者が今後どうするべきかと言う
ことが書いてありました。

・クラウドやフリーソフトをインストールしたり、会社に無断で使うのは非常に便利だからつい使ってしまう。
・IT管理者としては、会社で用意するべきものはフリーのものを使うのではなく、しっかり用意してあげる。

といったようなことが書いてあったと記憶しています。

わざわざ、フリーソフトを使用しなくてもいい環境を整えてあげること。
どうしてもそういったツールを使いたい場合は、サンドボックス環境などを構築して、確認してから使用するなどの方法をとるのが、ひとまずは対策でしょうか?

本当に最近はセキュリティに関する問題が多く、頭を悩ませることが多くなりました・・・

2014年10月12日日曜日

64bitWindowsのAdobeCS3対応について

当社ではしばらくWindows7 32bit版を使っていましたが、PCを購入している元がけっこう頻繁にメモリ倍増のキャンペーンをしていることや、さすがに4GB以上のメモリを入れることもあるだろうと、64bit版を購入し始めました。

すると、問題が。

Illustratorがちゃんと動かない!
Acrobatがインストールできない!

Adobe社のHPで確認すると、そもそもCS3はWindows7がサポート対象外...
でも、32bitを使っているユーザーは動くのだから何とかなるはず...

いろいろ調べたものをまとめてみました。

・Acrobatのインストール
インストール中に「AdobePDF.dllが必要です」と表示される。
メディアの中に入っている「AdobePDF.dll_64」というファイルを探し、
「AdobePDF.dll」に変更し、このファイルを参照してあげればOK

http://helpx.adobe.com/jp/creative-suite/kb/231402.html

・ソフトウェアで動作がおかしい。
「スタート」→「すべてのプログラム」等でそのソフトのアイコンを探し、右クリック→「プロパティ」
「互換性」タブで「互換モードでこのプログラムを実行する」→「Windows Vista(Service Pack 2)を選択

これで問題がなくなるようです。

2014年10月11日土曜日

初めまして!

はじめまして!

このブログを見てくださりありがとうございます。

私は社内システムエンジニアとして社内のネットワークの管理・設計、社員が使うPCの整備・サポート、システムの設計・管理などを行っています。

このブログではそんな経験や出来事などを記録していきたいと思います。情報を共有化して、みなさんのお役にたてればと思います。また、雑記的なメモとしても使用させていただいてます。

また、アドバイスなどあればコメントしてくださると助かります!