2014年12月1日月曜日

なぜあなたのFileMakerデータベースは遅いのか?

FileMakerは遅い?

「FileMakerは遅い」と言われることがあります。

それはなぜでしょうか。

ツールやソフトには大きく分けて二つあります。

専門的な知識を必要とするプロ用のもの
特に専門的な知識を必要としないパーソナル用のもの

仕事で使用するものなのにパーソナルというのもなんですが、
特別な知識を必要としないということということです。

「FileMakerは遅い」といわれる原因の一つは、
FileMakerというソフトが、そのどちらにもあてはなまらない、
そのどちらにも当てはまるソフトだからなのではないかと思います。

実際、FileMaker Proを使用し始めるのに専門的な知識は必要ありません。

しかし、ソリューションやシステム開発に使用するツールとしては、
専門的な知識を必要とします。

専門的な知識がある人とそうでない人が同じことができるソリューションを作れるのが、
FileMakerの魅力ですが、

その中身は大きく変わってきます。

どんなツールにでも、そのソフトを重くする方法はいくらでもあります。

同じものを作っても、遅いものとそうではないものが存在するということは、
作り手の力量次第というということになるでしょう。

FileMakerで一番大変なのはパフォーマンスとテスト

だと私は思います。

少し前に書きましたが、新しいOSの動くiPadで新しいFileMakerのソリューションを動かさなくてはいけない。というようなことを書きました。

パフォーマンスは永遠のテーマのような気もします。

例え業務改善するソリューションを作っても、パフォーマンスが悪くては仕方がありません。

しかしパフォーマンスは経験によるところも多いので、経験の多い方に見てもらうのも手かもしれません。

インターネットを超えるデータベースは注意が必要

FileMakerでは非保存のフィールドを多用するなという不文律があります。

インターネットを超えないLAN内での運用しかないものであれば、
非保存のフィールドはそれほど、ストレスにはなりませんが、

インターネット(WAN)越しにアクセスがあるものに関しては、格段に遅くなります。
また、FileMaker GO向けのものも注意が必要です。

ちなみにVPNもWAN越しと同様です。回線などにもよりますが、一般的にVPNはWANよりも低速です。

リレーションを多用しない。

同じ計算式内で同じ計算を何度もする場合はLet関数を使う。

テーマを正しく使う。

など、いろいろあります。

ハードや回線よりもまず内部を見直す

ハードや回線を変えても劇的にソリューションのパフォーマンスが上がることはあまりないでしょう。

私の経験上でも、サーバ機のスペックを上げてもベンチマークでは明らかによくなって、私の目にも早くなっていることは分かりましたが、それが、ユーザの方まで認識できるようなレベルかどうかは難しいところです。

回線も低速なADSL→光などの差があり、1M→40Mといったぐらいにスピードが上がれば、別ですが、なかなか難しいでしょう。

それよりもデータベース内部を見直した方が確実といえるかもしれません。