難しいサーバのサイジング
サーバサイジングは非常に難しいと思います。
FileMaker Serverだけではなく、これまで数台のサーバを購入してきましたが、
正解が見えません。
スペックが高すぎでも、コスト的に無駄が出てしまう。
スペックが低すぎたら、非難ごうごう。
今のサーバのスペックが足りているか足りていないかは、
AdminConsoleやログを見ることである程度判断することはできますが、
クライアントの環境にも大きく左右されますので、判断は難しいところです。
また、PCやサーバもへたってきますし、3年後に環境などを想定して、
サイジングを行わなくてはいけません。
参考までに、実例からちょっと考えてみたいと思います。
インターネット越しのアクセスがある二つのサーバのスペックを下記に
記しました。
・条件
初代
FileMaker Server:11
CPU:Xeon X3430 2.4GHz(4コア)
HDD:SATA500GB×2
RAID:RAID1
RAM:4GB
OS:Windows Server 2008(32Bit)
二代目
FileMaker Server:11→13
CPU:Xeon E5-2430 2.2GHz(6コア)
HDD:SATA500GB×2
RAID:RAID1
RAM:16GB
OS:Windows Server 2008 R2(64bit)
初代はインスタントWeb公開を使用し、
二代目は最初は初代の環境をそのまま移行、その後、FileMaker Server13へ移行。
WebDirectも使用。ともに、Web公開エンジンと、データベースエンジンは同じサーバで動かしています。
メインはFileMaker ProとFileMakerGOからのアクセス。
初代から二代目への買い替えは、利用頻度が多くなったこと、FileMaker13が発売され、移行を決定したこと、ログ上は処理速度が遅くなっていたことがあり、買い換えることに。
買い換えるにあたって、FileMaker Server13でWebDirectを使うことを想定し、
それなりのスペックを用意しました。
価格的にもほぼ2倍くらいになりました。
最高の同時接続数としては、
WebDirect:5程度
FileMaker Pro:5程度
FileMaker GO:25程度 くらいあります。
買い換えた当初、ログ上は明らかに軽くなっている数値が出ていましたが、
使っている方にはよくわからないようでした。
私自身は毎日そういったことを気にしているので、「ああ、早くなったな」とわかりましたが、
分からないという人がほとんどでした。。。