今回は「データモデリング」についてです。
ファイルメーカー(FileMaker Pro)を使い始めた人が当たる壁では、ソリューションを作成する最初の段階、つまりテーブル・フィールド・リレーションの構成が非常に重要で、ここさえ最初にしっかりしておけば、後々楽になるというようなことを書かせていただきました。
その続編です。
データモデリングというと少し難しいかもしれませんが、テーブルやフィールドを作成する場合の考え方といっていいかもしれません。
テーブルの数を見直す
後で苦労するケースとして「テーブル数が少ない」ソリューションという場合が多くあります。
ファイルメーカーでは自己連結リレーションという同じテーブル同士をリレーションする手法が、よく使われます。
これを使用して、通常の正規化の考え方によらずに、テーブルを分けるべき部分を、一つのテーブルで完結してしまうケースです。
例えば、納品書のケースでは、
納品書マスターと納品明細といった形でテーブルを分けるのが一般的ですが、これを分けずに作ってしまうといったことです。
分けると管理しやすくなります。
この納品書のケースのように、帳票類を作成するためのソリューションでは、マスターと明細といった形でわけるという基本があります。
テーブルオカレンスの数は多くてもいい
リレーションでも「分ける」ということを念頭に置いておくといいかもしれません。
管理にしくいものとして、リレーションのグループが少なすぎるというものがあります。
リレーショングループが少なすぎるというのは、一つのテーブルオカレンスに、同じテーブルをもとにしているテーブルオカレンスを複数くっついているというパターンが多くあります。
こういう状況があるなと感じたときは分けるのが理想ではないでしょうか。
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