2015年1月19日月曜日

FileMaker Serverにとっての最適なクラウドサーバとは Part2

前回FileMaker Serverにとっての最適なクラウドサーバとは Part1の続きです。

今回は実用的なマシンスペックに変更して、前回と同じテストをしてみました。

2回目の比較


仮想マシンのスペックは下記の通りになります。
名称CPURAM
Amazon EC2m3.large2Core7.5GB
Microsoft AzureD22Core7GB

※ディスクは両方ともSSDです。

結果


マシン1回2回3回4回平均
Amazon EC21.0511.0441.0551.0351.046
Microsoft Azure1.4351.4081.3931.4391.419

単位は秒です。

以上の結果になりました。

4つのマシンで行った結果の平均値だけをまとめてみます。


マシンサイズ平均
Amazon EC2m3.large1.046
Microsoft AzureD21.419
Amazon EC2t2.small1.516
Microsoft AzureA12.548

単純な数値判断ですと、Amazon EC2の方が早いという結果になりました。いちおうRAMがAmazonのほうが若干スペックが上ですが、仮に同じだったとしても、1回目と2回目の比較ではAzureのほうがいいということはないかと思います。

これは個人的な感覚ですが、リモートデスクトップでの動作(フォルダを開いたり、何かをコントロールパネルを開いたり)はAmazonのほうが早く感じました。

また、AzureのD2とAmazonのt2.smallとの差があまりありません。

あくまでも単純な比較ですが、Amazonに軍配が上がるでしょうか?

価格的なところ

価格を比較してみます。

マシンサイズ1か月の価格
Amazon EC2m3.large26,515円
Microsoft AzureD224,132円
Amazon EC2t2.small4,390円
Microsoft AzureA15,615円

※この価格は、各サイト上に掲載されている数字を24時間×31日で1/15現在のデータで計算したものです。これとは別にデータの出入り等で金額が変わる場合もあるでしょう。

数字には出ない面

ここまでは数値面を比較してきましたが、数字には出ない面はどうでしょうか。

使いやすさという点ではMicrosoft Azureの方が使いやすいと思いました。

基本的に仮想マシンの作成やダッシュボード(マシンの設定などの画面)が日本語対応なので、設定もしやすく、分かりやすくなっています。

Amazonは英語のダッシュボードですので、英語が苦手な方(私を含めて)は戸惑うかもしれません。

あとは、何を優先するかところだけだと思います。

コストだけだったら、Amazonのような気がします。しかしトータル面ではAzureかもと思われる方も多くおられるでしょう。

また、Amazonは料金表がドル建てで表記されているのでおそらく支払い時のレートで換算されて請求されるのでしょうか。Azureは円で書かれているので、円で請求されます。ただ、Azureもレートによって料金が変更されるということもあるでしょうから、何とも分かりませんが、短期的に円安に振れるようなことがあると、Amazonの方は思ったよりコストが高くなるということはあるかもしれません。