多彩なWeb公開
FileMaker Serverには標準で多彩なWeb公開機能が搭載されています。
WebDirect
PHP
XML
とあり、幅広く方法でWebにFileMakerデータベースを公開することができます。
WebDirect
FileMaker Proで作成したデータベースをFileMaker Serverにホストさせ、Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)やChrome(グーグルクローム)から特にデータベースに変更を加えずにアクセスすることができます。
頻度は多くないが、FileMaker Proを購入してまでは必要のない方にとって最適な機能でしょう。
専門的な知識はあまり必要なくデータベースをブラウザから見ることができ、デザインなどもFileMaker Proと同じように表現されるのが魅力的です。
FileMaker12まではインスタントWeb公開という機能でした。
インスタントWeb公開ではできなかったことがWebDirectではできるようになりました。
一つ問題があるとすれば、サーバのリソースを大量に使用する点でしょうか。
常時10や20アクセスのある場合はFileMaker Server2台体制(Web公開エンジンと、データベースエンジンを分離)させることは必須といえるかもしれません。
PHP
動的なWebページを表現するためのスクリプト言語であるPHPからもFileMakerデータベースにアクセスすることが可能です。
使い方としては大きく分けて2つあるでしょうか。
①すでにあるデータベースからデータを閲覧する場合
特定のデータをPHPを使ってデータベースから引っ張り出し、Webブラウザ上に表示させたり、またデータを書き込めますので、利用場面が限られる場合などにWebDirectの代わりに使ったりできます。
また、データベースの内容を自社のホームページなどに掲載したいときにも使えます。
②MySQLなどの代わりに
PHPでは、MySQLなどのデータベースにデータを書き込み、また読み込んでWebブラウザに表示させたりするのが一般的です。ネットショップや掲示板など幅広いWebサービスにPHP+MySQLという組み合わせが使われています。
このMySQLの代わりのデータベースとしてFileMakerデータベースを使えます。
メリットとしてはデータベースの定義が簡単なこと、メンテナンスが簡単、PHPコードの記述が少なくて済む場合がある、スクリプトが使えるなどのメリットがあります。
※PHPコードの記述が少なく=PHP+MySQLでは管理機能もPHPで書く必要がありますが、FileMaker+PHPの場合は、管理機能をFileMaker Proで操作できます。
PHPを使うデメリットとしては、PHPの知識が必要ということでしょうか。PHPは比較的習得しやすい言語だといわれていますが、全くの初心者が独学で使うのは難しいかもしれません。
自分的には、PHP+FileMakerで結構いろいろなことができるんじゃないかと思ったりしています。