以前の記事はこちら↓
FileMaker Pro+Goで行う在庫管理システムを作ってみる Part1
FileMaker Pro+Goで行う在庫管理システムを作ってみる Part2
レイアウトの作成
今回はレイアウトの作成を主に扱っていきたいと思います。
今回のテーマとして「FileMaker Pro+Go」ということがテーマとなっています。
PCとモバイルのハイブリットということですが、こういったケースの場合、それぞれのデバイスで行うことの役割というのは比較的明確になってくるでしょうか。
今回はPCは在庫数のチェックやマスターの登録。
モバイルは棚卸での利用を想定していますので、商品マスター等の閲覧はしません。
イメージとしては、iPhoneやiPodTouchを使って、バーコードを読み取り、在庫数を入力していくという作業に使います。ハンディターミナルや、バーコードリーダーの代わりということになります。
商品マスター
商品マスターのレイアウトは今回はリスト形式を採用します。
この例ではフィールド数が少ないので、リスト形式だけでいけますが、実際に業務で使っていくとなると、商品には様々な情報(画像や、商品の仕様など)あると思いますので、フォーム形式との併用ということになろうかと思います。
一覧表示(リスト形式)にボタンを配置し詳細画面(フォーム形式)に移動したり、一覧表示にポップオーバーボタンを配置し、そのポップオーバーにリスト形式では表示しきれないデータなどを配置するという手もあるでしょう。
棚卸用レイアウト(Go)
続いて、棚卸レイアウトです。
iPhoneやiPodTouch用のレイアウトを作成していきます。
レイアウト管理画面から「新規」をクリックすると、ウィザードが出ます。そこでタッチデバイス→iPhoneを選択すると、自動的にiPhone用の画面の大きさになります。
ただし、現在はiPhoneでもさまざまな画面サイズがありますので、基本的にはアンカーを使って、いろいろなサイズに対応していく必要があります。
上の図の赤枠部分がアンカーです。右側のアンカーを各フィールドに設定します。こうすることで、横画面や縦画面でその画面サイズに応じて、フィールド枠が広がります。
ズームの設定
iPadやiPhoneのモバイルデバイスでは、指先で画面の拡大や縮小が可能です。しかし、多くの場合、これをそのままにしておくと、画面がぶれる様な動きをすることがあり、扱いづらくなります。
スクリプトで、「ズームの設定[ロック;100%]」を作成し、OnLayoutEnterに設定しておくことで、これを防ぐことができます。
レイアウトはこのような感じにしました。
ボタンを配置し、「Scan」ボタンは、バーコードを読み取り、その内容を「商品コード」に入力、「New」で新規レコードを作成するという形になります。