2015年2月10日火曜日

FileMaker(ファイルメーカー)とデータモデリング~FileMakerの使い方を覚えるくらい重要なこと~

FileMakerはシステム開発


「なんだこれ! だれが作ったんだ」

私が初心者の時に作ったソリューションは今でも動いているものもありますが、
FileMaker11のものだったので、いっそのこと作り変えてしまおうと思い、構造を分析し始めたときに思わずPCのモニターに向かって叫んだ言葉です。

見るに堪えないし、ほかの人には見せられない。

同じような経験は他の方にもあるのではないかと思います。

FileMaker Proの使い方以前に、何でこういう構造にしたのか理解できないということが多くありました。

「ファイルメーカーの使い方だけを覚えても、業務に役立つシステムは作れない」ということを身に染み、データモデリングについて勉強が必要だということを感じました。

FileMakerトレーニングシリーズ(training series)では「データモデリング」というセクションがあり、
データベースの設計について書かれています。

わざわざひとつのセクション丸ごと扱うということは、重要だということでしょう。

私もそうでしたが、とにかくExcelや紙はやめたいという思いが強く、そんな小難しいことを勉強する余裕があるはずもありませんでした。

長く、業務に役立つものを作り、社内からも支持されるには、小手先のソフトの使い方ではなく、表には見えにくい基礎的なことを充実させることが、いいソリューションを作成することではないかとFileMakerを使い始めてからしばらくして気づきました。

とはいえ、こういった分野のことは本当に奥が深く、インハウスの開発者であれば、あまり意義を見出せないかもしれません。私もそう思ったことがあります。

しかし、何年間前に作ったものを見返すたびに「基礎を見直そう」と思うわけです。

私もまだそんなことを言っても勉強の途上にいるので偉そうなことはとても言えません。

重要だと思ったこと

・シンプルに行く(=他の人が見て分かりやすいように)
・システムを業務に100%合わせようと失敗する

たぶんシステム開発に関して書かれた本か何かに書いてあったことだったと思います。特に「システムを業務に100%合わせようと失敗する」は本当にそう思います。

「システムを業務に100%合わせようと失敗する」とは、紙やExcelの帳票をそのままFileMakerに載せ替えるだけでは、業務の改善・効率化という意味ではあまり意味をなさない。というようなことです。

システムを作るとき、作り変えるときは業務フロー自体も見直す。と書いてありました。

無理に合わせようとすると、滅茶苦茶なソリューションを作り出すことになり、どこかで行き詰ってしまいます。

また、作ったソリューションはいつか自分の手を離れる。ということも意識しなくてはなりません。

自分の手から離れたものは他人がメンテナンスします。後任に分かりやすいように作ることを意識できれば理想的ではないでしょうか。

そういったことを実現していくには、やはり作る前にソリューションの要点を整理することではないかと思います。

メモでもいいと思いますし、cacoo.comのようなツールを使って図を作ってもいいでしょう。

できれば図式化しておき、頭の中を整理するといいのではないかと思います。