FileMakerの最新バージョン15がやってきました!
約1年で新しいバージョンになりました。
基本的に今回は大幅な機能の変更などはありません。
セキュリティ面での向上、作りやすさの向上がメインで、企業内で開発には携わらず、ユーザーとして使用している方にはあまり縁がないかもしれません。
FileMaker Pro 15新機能まとめ
マスク付編集ボックス
いわゆるパスワード入力のように入力した文字やデータが、「・・・・」で表示される編集ボックスです。
マイナンバーやパスワードを直接フィールドに入力してもらう場合に非常に役立つものです。待ってました!と思っていました。
※この機能はFileMaker 15だけの機能なので12~14では使えません。
スクリプトワークスペース
スクリプトワークスペースで、スクリプトを作成する場合に問題があるとその部分が強調されます。
アンドゥ(元に戻る)機能
これは助かります。
スクリプトワークスペースや計算式などで、今行った操作を元に戻せるようになりました。
無意識的に「あっ」と思っても、どの行を削除してしまったかなど今までは分かりませんでしたが、元に戻せるようになるので、よかったです。
セキュリティの向上
FileMaker Serverでホストされているデータベースを開いたり、SSLでメールを送ったり、URLから挿入などのスクリプトで、SSLサーバ証明書を検証するようになりました。
また、検証できなかった場合にこのホストを信頼するかを選択できるようになります。
信頼すると、今後このホストでは検証できないエラーが表示さなくなります。
試してみていないので、分かりませんが、オレオレ証明書など、自作の証明書が使えるのでしょうか?
もちろん、FileMaker社はサポートしないはずなので、自己責任ということにはなるでしょうが。
キーチェーン使用時のセキュリティ向上
FileMaker Goにてキーチェーン(パスワード保存機能)を使用している場合、iOSのパスコード、Touch ID(指紋認証)を求めることができるようになります。
開発側としては非常にうれしい機能です。
今まではパスコードなど設定していないiPad、iPhoneが盗難にあったりすると、ホストされるファイルではアカウントを止めるまでファイルを開けてしまったわけですが、これによりそれが防ぎやすくなります。
これで、強制的にパスコードやTouch IDを使えるようにすることができます。
新しいスクリプトステップ-テーブルデータを削除
いままでは、対象レコードを削除というステップしかありませんでした。テーブルの全データを削除したい場合は、全レコードを表示して削除する必要がありました。レコード数が多いと時間がかかりこともあります。
テーブルデータを削除はその必要がなく別のテーブルからこのステップを使うことですべて削除できますので、処理が早くなるケースも多いでしょう。