2016年2月23日火曜日

FileMaker(ファイルメーカー)で必要なデータモデリング

こんにちは!

今回は「データモデリング」についてです。

ファイルメーカー(FileMaker Pro)を使い始めた人が当たる壁では、ソリューションを作成する最初の段階、つまりテーブル・フィールド・リレーションの構成が非常に重要で、ここさえ最初にしっかりしておけば、後々楽になるというようなことを書かせていただきました。

その続編です。

データモデリングというと少し難しいかもしれませんが、テーブルやフィールドを作成する場合の考え方といっていいかもしれません。

テーブルの数を見直す

後で苦労するケースとして「テーブル数が少ない」ソリューションという場合が多くあります。

ファイルメーカーでは自己連結リレーションという同じテーブル同士をリレーションする手法が、よく使われます。

これを使用して、通常の正規化の考え方によらずに、テーブルを分けるべき部分を、一つのテーブルで完結してしまうケースです。

例えば、納品書のケースでは、

納品書マスターと納品明細といった形でテーブルを分けるのが一般的ですが、これを分けずに作ってしまうといったことです。

分けると管理しやすくなります。

この納品書のケースのように、帳票類を作成するためのソリューションでは、マスターと明細といった形でわけるという基本があります。

テーブルオカレンスの数は多くてもいい

リレーションでも「分ける」ということを念頭に置いておくといいかもしれません。

管理にしくいものとして、リレーションのグループが少なすぎるというものがあります。

リレーショングループが少なすぎるというのは、一つのテーブルオカレンスに、同じテーブルをもとにしているテーブルオカレンスを複数くっついているというパターンが多くあります。

こういう状況があるなと感じたときは分けるのが理想ではないでしょうか。


--PR--

2016年2月16日火曜日

ファイルメーカー(FileMaker Pro)を使い始めた人が当たる壁

こんにちは!

「ファイルメーカー(FileMaker Pro)を使い始めた人が当たる壁」が今日のテーマです。

私が最初にやっておけばよかったと後悔すること

ファイルメーカーを使い始める初心者の方が、一番最初にすることは、おそらくファイルメーカーの使い方が記されている入門書を探すことではないかと思います。

私もそうでした。

もちろん、それは当たり前ですし、変なこともでもないと思います。

しかし、それだけでは損をするということです。

FileMaker社の発行しているトレーニングシリーズという本には、検索やレコードの作成といった基本的な情報の次に、開発用の知識の前に「データモデリング」について書かれています。

データモデリングとは、テーブルやフィールドの設定の前にその設計図を作成する手法や考え方といっていいでしょうか。

ファイルメーカーを触る前段階と言っていいと思います。

この考え方がしっかりしていないと、将来後悔することになってしまいます。

それはなぜか。

作ったときはいいが、そのうちに機能の追加や改良がしづらくなり、行き詰って「作り変えたほうがいい」ということになってしまうからです。

ファイルメーカーを選択される方のほとんどが、メインの業務があり、片手間でシステムを作成されるという方です。

開発にかける時間は少ない方が、メインの業務に集中できるわけです。

また、作り変えることによって倍の人件費がかかってしまいます。

逆に言うと、作り変える必要がなく長く使えるシステムこそがコストメリットを生かせるわけです。

作り変える原因となること

ファイルメーカーの知識がなく、スクリプトや関数がうまく使えなかったという理由で、作り変えるまでにいたることは少ないと思います。

この要素は、動いているシステムでも、少しずつ変えていくことは可能だと思います。

難しいのは、テーブルやフィールド、リレーションを動いているシステムで変更することです。

私はこの部分で後悔をしたことがあり、基礎的な部分を強化するべきではないかなと思いました。

データモデリングさえしっかりしていれば、あとで作り変えるということは減っていくのではないかと思います。


次回は来週、データモデリングについて少し紹介できればと思います。
次の記事「FileMaker(ファイルメーカー)で必要なデータモデリング」

2016年2月9日火曜日

こうなったらいいなFIleMaker Pro 15(ファイルメーカープロ15)

こんにちは!

今回はFileMaker(ファイルメーカー)15がこうなったらいいなという妄想をしてみたいと思います。

Windows版での印刷の向上


Widnows版において、直接印刷しようとすると、プリンターによって品質が悪くなる場合があります。特にインクジェットプリンターで多く起きている印象です。

ファイルメーカーを導入される方の多くは、見積書、請求書、納品書や報告書など書類を作成するために購入されるケースも多いので、向上に期待します。

Linux版FileMaker Server

FileMaker Server(サーバー)を導入を検討するときに、いろいろな問題があります。

MacでもWindowsでも価格が気になるところです。

また、Macの場合、サイジングがなかなか難しいという面もあります。

Windows Serverは費用負担として決して小さくありません。

そこで、それらの問題を解決する手段としてLinux版があれば解決できるのかな、なんて思ったりします。

管理系の画面の文字(Windows版)

リレーションの編集、テータベースの管理などの文字が小さいので、少し大きくなればいいかなと思います。

また、データビューアをしょっちゅう使う身としては、そのあたりのお願いしたいと思います。


FileMakerクラウド版(またはLite版)


これは14の時にも書かせていただきました。

データベースを管理・作成等をする機能のない、Lite版のようなものや、

共有データベースのみを開く(これも管理機能はない)ことのできるクラウド版などがあってもいいのではないかなと思いました。

導入の敷居が低いのがFileMakerですので、そのあたりを強化すると新規ユーザーが増えるのではないかなと思ったりします。

2016年2月2日火曜日

書類の通し番号で「000001」のように桁数をそろえる(0埋めをする)

こんにちは!

今回は「書類の通し番号で「000001」のように桁数をそろえる(0埋めをする)」です。

印刷やPDFなどに出力して、部署間のやり取りに使ったり、見積書や納品書、請求書のようにお客様などに提出する書類では必ず、その書類を識別するために番号を付けます。

見積書番号や請求書番号といった名称で使用する番号です。

通常は、入力値の自動入力オプションでシリアルを設定したものを使用していると思います。

市販されているソフトでは、「000001」となっているのが多くありますし、その方が見栄え的にも少し良くなります。

ここでは6ケタになるように、それ以下の数字の場合0を付けるようにしたいと思います。

方法としてはいくつかありますので、ご紹介していきます。好みに応じて使い分けをしていただければいいかと思います。

方法1 すでにシリアル値を設定されるフィールドがある場合

すでにシリアルを設定してあるフィールドがあり、後で付け足す場合です。

シリアルが入るフィールド=「ID」というフィールドとします。

Right ( 00000 & ID ; 6 )

この計算式を新しく作るフィールドに設定するだけです。

これは、計算フィールドではなく、テキストフィールドがいいでしょう。


方法2 新しく作る場合

方法1では既存のものに追加しましたが、今度は新しくテーブルを作成しフィールド設定をする場合です。

この方法では、シリアル値の入るフィールドを使いません。

ファイルメーカーでは隠れシリアルキーのような数字であるレコードIDというIDが隠れています。

どのテーブルにも設定されているIDで、当然のことながら他と重複しません。これは、関数で知ることができます。

Right ( 00000 & Get( レコードID ) ; 6 )

先ほどとほとんど変わりません。この式をテキストフィールドの自動計算に設定すればいいでしょう。

ポイント

ポイントとしては、Right関数の引数に 「00000 &」という部分です。

ファイルメーカーを触り始めて、慣れていない方だとなかなかこの発想にたどり着かないことがあります。

こういったケースでは、シリアル番号の桁数を調べて、足りない部分が何ケタかを計算して、その分を足そうとするのが普通の発想かもしれません。

しかし逆に、最高でも0は5つという点に着目して、とりあえず「00000」とシリアルを付け、それから6ケタに調整するというやり方が非常に簡単です。

このやり方は、年と月をくっつけて月を識別する数字を作る場合も同じです。

月は1ケタの場合も2ケタの場合もあります。そのままつけてしまうと、ソートしたときにつき順に並びませんので、この場合も月に「0」を付けて、2ケタに調整していきます。