前回マージフィールドを使おう! Part1ではマージフィールドがどういったものかを紹介しました。
今回は具体的な使用例について紹介したいと思います。
マージフィールドは直接編集できない
テキストとして扱われるので、マージフィールドをクリックして編集状態にすることはできません。
これを活用した使い方です。
あるレイアウトで編集を必要としないフィールドはマージフィールドにします。
関連フィールドの値を直接参照している場合などです。
アクセス権での管理の代わりに
開発のミスやスピードを上げるために、基本的なフィールドのレコードの権を編集できるようにしておき、レイアウト上に置くフィールドを編集フィールドにするか、マージフィールドにするかを選択するようにすることがあります。
細かくアクセス権を設定するメリットは、セキュリティが高まります。
デメリットは、管理が細かく煩雑になり、初回の開発では特に問題にならないが、日がたった後に改良する場合に、アクセス権がどうなっているかを把握できなくなったり、把握するのに時間がかかったりすることがあります。
また、それがミスにつながり、編集できない、スクリプトが思うように動かない原因になる場合もあります。
これを編集されたくない場合はマージフィールドを使います。
ただし、この方法だと編集をするレイアウト、閲覧だけをするレイアウトと使い分けも必要になってきますので、レイアウト数が増える可能性もあります。
また、条件によって編集できるできないという場合には、インスペクタの「次の場合にオブジェクトを隠す」を使って、編集できる条件の時は通常の編集フィールドを表示し、そうではない場合はマージフィールドを表示させるという使い分けをすることもできます。
排他制御にも
排他制御とは他のユーザーが同時に編集をしないようにする機能です。
編集フィールドをクリックすると編集状態になり、他のユーザーがクリックして編集することができなくなります。
閲覧しかしないレイアウトで通常の編集フィールドを配置すると、ユーザーの方は知らずのうちにクリックして編集状態にしてしまうことがあります。
しかも席を離れ、そのままロック状態になってしまうことも。
こういった場合は、マージフィールドを配置してしまうのも手です。
マージフィールドは編集状態にならないので、ロックされません。
このようにいろいろな使い方できる便利なマージフィールドです。